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米国債と株のあべこべな状況。どちらが正しい?

7月8日の市況解説

8日の日経平均株価は28,118円と続落となりました。

相場は軟調となっており、9日にはSQを控えています。

おそらくSQでクリアにはならない様に思います。

 

そして気になるのが海外投資家の動向です。

7月第1週目の投資主体別売買動向は5800億円の売り越しとなりました。

非常に大量の日本株を売っている状態となっています。

 

プットオプションは軒並み大幅出来高となっており、

欧州やNYダウの下落が目立っています。

ここ最近ずっと言っていましたが、やはり暴落は楽観から始まると思いました。

 

そして株式は4度目の緊急事態が発令されるということで、

アフターコロナ銘柄が値を崩していました。

また中国の景気後退懸念で中国の影響度が高い銘柄が売られています。

 

日経平均先物はチャート上で見ると、

今年はまだ200日移動平均線に触れていません。

そして要となるのは27,500円だと思います。

もしこれが27500円を割り込んで引けた場合が非常に怖い状態になると思います。

 

 

 

米国債券市場の様子


図は米国債10年利回りのチャートです。

利回りは非常に低下しており、ドル円もかなり円高となっていて、

米国金利もまだ下がる様な様相を見せています。

もし米国金利が騰がれば、日本株も物色されやすくなり妙味があると思います。

 


そして図はiシェアーズ米国債20年超ETFのチャートです。

米国債の長期債ETFが非常に買われており、

200日移動平均線を大きく超えています。

株を買うよりは米国債を買うという投資家が非常に多いことを示しています。

今の市場は米国債が買われていて、金利が低下しています。

しかし依然としてNASDAQは高い状況です。

株が高くて、債権が高いという状況は、どちらかが嘘をついている状況です。

そして概ね債権市場の方が正しいことが多い傾向にあります。

 

 

 

雲行きが怪しい中国市場

国際的なマーケット指数を算出する会社のFTSEラッセルが、

中国企業20社を除外する方針を明らかにしました。

5月のCPIショック前にMSCIから日本株29銘柄が除外されたことが、

センセーショナルに伝わってCPIショックに拍車をかけました。

そして今回は中国企業が20社除外となっています。

 


そして中国経済に景気敏感株である6301 コマツ

影響を受けて年初来安値となりました。

 

国際金融マーケットの中で景気敏感セクターのトップは日本だと思います。

それが全然買われない、むしろ買い手がいない上に売られている状況です。

そして中国経済も悪いということを先読みして、日本株が売られています。

つまり景気後退懸念が日本株の下落に影響しているんだと思います。

 

 

 

日経VIの様子

日経VIは20ポイント越えをしそうな勢いがあります。

やはりボラティリティが楽観の時は、

プットを売るのではなくプットを買うのが良いと思いました。

 

過去のデータからみても

16ポイント台のときは相場が跳ねやすい傾向があります。

プット売りが多くなり、楽観状態になることで、

そのプット売りが後々相場の下落を後押しする形になります。

 

6月やCPIショックの様な一過性のものであれば、

1週間ほどでボラティリティの高騰は終わると思います。

 

 

 

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十二分に御理解頂き投資に関する一つの指標として、参考にされて下さいませ。

ここまで拝読頂き誠に有難う御座います。

 

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