先週を振り返ると非常にボラタイルな相場となりました。
オプションのSQが28,266.57円と下の方で決まると、
そこからまた下がって日経平均は終値28,124円となり、
しかしCFDを見ると28,319円とSQ値より上になっていたりと上げ下げが激しい1週間でした。
NASDAQはプラスでしたが、NYダウが銀行業の悪い決算を中心にかなり下落しており、
SOX指数は少し上昇していました。
ただやはり世界的に見てもバリュー株とグロース株のローテーションは続いており、
その流れは中央銀行の政策変更のスピードが関係しています。
とにかく高い成長を誇る赤字企業や高いPER企業などのグロース株売りが止まりません。
そこで今週止まるかどうかのベンチマークとして2413 エムスリーを見ています。
この企業は非常に高成長・高収益の企業で、
PER60倍台だった時期もありましたが、今では30倍台となっています。
このエムスリーが下げ止まるかどうかというところをベンチマークの一つとして見ています。
先週の下落の原因としては山際経済再生担当大臣の発言だと思います。
「株価は気にしていない」という発言が出ている中で、
下がったら日銀が買い支えているというダブルスタンダードが
海外投資家に疑心を与えた様に思います。
またロイターで日銀の利上げ論が報道されたことも気になるところです。
図のTOPIXの日足チャートを見ると、200日移動平均線に割り込もうとしています。
流石に200日移動平均線を割り込んだらリスクオフになりますが、
7203 トヨタ自動車は連日新高値更新をしており、
この電気自動車の流れにきちんと変革をもたらそうとしています。
トヨタグループの力はやはり強く、
TOPIXがこれだけ粘っているのもトヨタグループの力が大きいと思います。
そこで「世界のトヨタ」として世間の目がトヨタグループに向いてる中、
少し穿った見方をしてホンダ系のサプライヤーに注目するのも面白いのではないかと思います。
次にNT倍率のチャートを見ると、ずっと右肩下がりが続いています。
未だに「株は強いが日経平均は弱い」という状況が続いています。
そこで重要になってくるのが、日経平均が弱いのなら
日経平均が弱いことで収益を得られるトレードスタイルを考えることです。
なので日経225オプションと株の二刀流が良いのではないかと思います。
やはり今週の投資スケジュールで注目しているのは、
18日の日銀金融政策決定会合と岸田首相の国際的な場での発言内容です。
そこで日本市場がどんなプライスアクションを受けるのかが気になるところです。
特に日銀は利上げは絶対出来ないけれど議論は開始するといった発言が
ヘッドラインで流れたら円高がかなり進む可能性があります。
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