どうも、平下です。
きのうの米国ではNYダウが268ドル安。
きのう出た11月ISM製造業景況指数が予想を大幅に下回り10月分よりも悪化。
これが下落要因のひとつとなりました。
上のISM製造業景況指数のチャートを見ても、水準は2016年年初の原油安ショック時を下回っています。
しかし、NYダウは過去最高値圏。
きょうの日経平均株価も149円安と殆ど下げていません。
10月もISM製造業景況指数悪化を嫌気して下げる場面がありましたが、
米中交渉進展を匂わせるトランプのツイートであっさり戻すと、その後は高値更新が続いています。
きのうは中国の指標好転が買い材料視されましたが、
値動きを見た限り一定の好指標は織り込んでいるように見えます。
悪い指標が出ても米中交渉合意と金融緩和期待で9月以降は延々上昇が続いてきました。
きのうのNYダウは少し大きな下げになりましたが、トレンドが変わったようにも見えません。
先々週も香港人権法案の上院可決を受けて瞬間的に下げる場面がありましたがアッという間に戻しましたが、
まだ米中交渉合意＆金融緩和期待で実態と乖離した上昇が続く可能性もあります。
国内の経済指標も悪いものが目立ちますが、日経平均株価は年初来高値圏。
この悪い指標は無視、中身のないヘッドラインで上昇という展開には違和感を禁じ得ません。
これも金融相場の特徴で、FRBがバランスシートを拡大している間は株価は下げないと言う方もいます。
ただ、それも未来永劫は続かないでしょう。恐らくどこかで財政に焦点が当たるはずです。
前例にない状況ですが、何を基準に買うのか、何を基準に売るのか、
それを明確にして臨みたい局面です。
暁投資顧問 平下
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