どうも、平下です。現在2021年2月1日15時12分。
先週、市場の話題になったのが米ゲームストップの暴騰です。
ゲームやゲーム機器の小売店であるゲームストップの株価はずっと10～20ドル付近でもみ合いが続いていました。
それが突如、急騰。数日で400ドルを超えました。ザラ場高値は483ドルですから約500ドル。
1月12日終値が19.95ドルで1月28日の高値が483ドル。11営業日で株価24倍です。
これが高収益企業やテーマ株なら分かりますが、赤字でテーマ性もない訳ですから理外の理の上昇です。
業績の悪い銘柄が黒字転換した訳でもありませんし、何か新奇な材料が出た訳でもありません。
そしてこのゲームストップ1銘柄の売買代金が日本円にして3兆円超え。
需給とショートスクイーズだけで火柱高。・・・これは売り方にとってかなりの痛手になったようです。
ボロ株の暴騰暴落というのは日常茶飯事でしたがさすがに常軌を逸しているため、
投機的な売買に規制が入るのではないかという憶測を呼んだようで、それが嫌気されたようです。
今回のゲームストップの暴騰には個別株オプションの影響があります。
ですので、仮に日本で赤字で誰もが売りと見ているボロ株、
・・・例えばペッパーフードサービスが10営業日で24倍、6150円まで上昇するようなことはまずないでしょう(笑)
さて日経平均株価は先週1月28日、29日と立て続けに昨年7月以来となる大幅安となり28000円を割りました。
しかし、きょう2月1日は寄り付き安く始まるも切り返し大幅反発。
株価指数のボラティリティを示すVIX指数や日経VIはまだ高水準ですので、荒い展開も予想されます。
昨年も2月にコロナショックが発生しましたが、季節的なアノマリーも意識されているようです。
ただ、昨年4月以降の株式相場の動きをみますと先週のような調整は恰好の買い場となってきました。
今回の調整がこれまでと同じ、良い押し目になるのかどうか、それは動きを見て判断していくしかありません。
先週はTeslaのCEOイーロン・マスク氏がTwitterのプロフィールでビットコインに言及するやいなや、
ビットコインが数分で15％上昇する場面がありました。
ゲームストップ、ビットコインの値動きが端的に今の相場の本質を示しています。
こんな相場で天底を捉えるのはまず不可能です。
下値余地は決して小さくありませんが、急反発で高値更新する展開もないとは言えないのが今の相場。
29日の下げで流石に調整するかという気もしましたが、そう分かりやすい動きになるとも思えません。
売買回数は抑え、時間軸を少し長めにとってトレンドを見ながら慎重に立ち回りたい局面。
暁投資顧問 平下
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