関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
毎月勤労統計 不正問題 問われるアベノミクス効果
先日、厚生労働省が「毎月勤労統計」を不適切な方法で調査していたことが明らかになりました。
かつて「消えた年金問題」が大問題になりました。
今回は命銭に関わる問題でもないためそれほど炎上はしていない印象ですね。
ただ、これは大問題です。実質賃金の伸び率が大幅に下方修正されましたが、
これまでアベノミクス効果として主張してきたものが瓦解する可能性があります。
当たり前の話ですが、やはり“嘘”は良くありません。
単なる統計上のミスではなく、“やっています”と言っていたことを実際はやっていませんでした。
今回の不正統計問題は完全な嘘です。私は伝えねばならないことを伝えないことも立派な嘘だと考えています。
決算で例えるなら業績非開示がそれにあたります。
全く違う話では今年の西宮えびすの福男になった方が既婚であるにも拘わらず、
未婚と偽って他の女性に真剣交際のアプローチをしていたことが話題になりました。
それとカルロス・ゴーンさんを比較するのもどうかと思いますが、、、
まぁ、「お天道様は見ているぜ」という話ですね。
我々の投資顧問業界も射幸心を煽るような広告が多いです。
弊社のエゴサーチをすると口コミで色々書かれていますが、私は事実無根と開き直るつもりはありません。
根拠のない言いがかりのような口コミが大半ですが、なかには真摯に受け止めねばならないものもあります。
今回の不正統計の問題もそうですが、まず誠実であらねばと思います。
一時的な苦痛を凌ぐための嘘や隠蔽、それは後になって何倍もの大きさになって我が身に跳ね返ってきます。
著名ファンドマネージャーのレイ・ダリオは物事における透明性の大切さを強く説いていますが、
彼はまた「苦痛+反省=進歩」とも説いています。私も正にその通りだと思います。
苦痛と向きあわず、反省をしないようでは進歩はしませんね。
暁投資顧問 平下
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