延々続く米中交渉

要人は基本的に前向きな発言しかしません

 

 

2019年11月21日北斗の拳

 

 

どうも、平下です。

 

きょうの東京市場では前場に日経平均が400円超下げる場面もありましたが、

 

前引け直前から後場にかけて下げ幅を200円以上縮める荒い動きになっています。

 

荒い動きで、何かあったのか調べましたが、きょうのロイターの記事を見ても錯綜しています。

 

記事には色々書かれていますが、抜粋しますと

 

 

ホワイトハウスに近い関係者などは米中通商協議の第1段階の合意が来年にずれ込む可能性があると述べた。

中国が関税撤廃拡大を求めているほか、米国もそれに対応して要求を強めているという。」

 


「一方、中国の劉鶴副首相は20日夜に北京で行われたイベントでの講演で、

米国との第1段階の合意について、慎重ながらも楽観していると述べた。

米ブルームバーグがイベントの参加者の話として報じた。」

 

 

「香港情勢を巡り米中の関係が悪化すれば、通商協議に影響を及ぼす恐れがある。

米下院は20日、中国が香港に高度の自治を保障する「一国二制度」を守っているかどうか

米政府に毎年検証を求める「香港人権・民主主義法案」を賛成417・反対1で可決し、

トランプ大統領に送付した。

関係筋によると、トランプ氏は署名する見通しという。」

 

 

動意材料として扱われている材料ですが、

 

株安要因となったのは香港人権法案が採決される可能性が高まったこと、

 

そして米中通商協議の“第一段階”合意が来年にずれ込む可能性が出て来た、という2点。

 

下げ幅縮小の要因は、上記の中国の劉鶴副首相の発言がきっかけになったと日経QUICKが解説しています。

 

ただ、ロイターの記事を見るとネタ元はホワイトハウスに近い関係者イベントの参加者関係筋

 

と、出所が良く分かりません。劉鶴副首相の発言に関しては20日夜の話、

 

しかもイベント参加者の話をなぜかきょう報じるという理解に苦しむ内容。

 

9月5日に「米中両国が閣僚級の通商協議を10月に再開」と報じられてから2ヶ月半が経過しました。

 

その間、米中交渉への期待感と金融緩和期待で上昇が続いてきました。

 

遅々として結論の出ない米中交渉と上記のような観測報道に辟易しますが、

 

私は両国の衝突が長期的に続く可能性は高いとみています。

 

仮に市場に忖度した暫定合意で一時お茶を濁しても、本質的な問題が解決するのは当分先の話でしょう。

 

 

暁投資顧問 平下

 

 

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