新型コロナウイルス肺炎 VS 金融緩和

新型コロナウイルス VS 金融緩和

 

 

 

2020年3月3日ダウ

 

 

 

どうも、平下です。現在2020年3月3日11時22分。

 

きのうのNY市場ではダウが1293ドル高。

 

上げ幅は2018年12月26日の1086ドル高を上回り過去最大を記録しました。

 

2018年12月26日といえば2018年クリスマスショックの翌日、反発の起点になった日でした。

 

今回も同じように反発の起点となるのでしょうか?私はまだ底を打ったとは見ていません。

 

きのう、日銀が1日辺り1014億円のETFを買い入れていたことが話題になりました。

 

介入で株価を下支えしていると思われる中国を笑えない状況。

 

その上海総合指数は相変わらず実態経済を完全に無視した独自の動きを見せています。

 

 

2020年3月3日上海総合指数

 

 

上は上海総合指数の週足チャートですがきょうは3000ポイントを回復しています。

 

これは恐らく介入による下支えなのでしょうが、これを見て私が何を連想するのかといえば、

 

2015年1月に急落したユーロ/スイスフランのチャートです。

 

 

2020年3月3日スイスフラン

 

 

上がその2015年1月に急落したユーロ/スイスフランのチャートです。

 

スイス国立銀行は2011年9月にスイスフラン高を防ぐために外為市場で無制限介入を発表。

 

その後は3年超に渡りユーロ/スイスフランは凪相場が続きました。

 

しかしスイス国立銀行2015年1月に介入撤廃を発表。これでスイスフランは対ユーロで急騰。

 

今の上海総合指数は急落する前のユーロ/スイスフランですね。

 

スイス国立銀行は3年超に渡り介入を続けましたが、中国も持久戦になりそうです。

 

恐らくこのままいけば介入が限界を迎えたとき上海総合指数のチャートは決壊するのではないでしょうか。

 

ただ、時間稼ぎしている間にこの新型コロナが収束し実態経済が持ち直せば話は変わってきます。

 

正に「新型コロナウイルス肺炎VS金融緩和」というのがいまの状況でしょう。

 

レベルの違いはあれど日本も中国と同じようなやり方で株価を下支えしています。

 

毎年6兆円のETF買い入れを続けて行くと10年後の日銀は100兆円近くETFを抱えることになります。

 

ストレートにそれが株高に反映し日経平均株価10万円となっているのか、

 

どこかでETF買い入れが限界に達し株価が調整するのか、

 

どうなるのか分かりませんが、私は後者の可能性が高いような気がします。

 

予想は本当に当たらないものですが、10年後にまた振り返って見たいと思います。

 

思えば来年で震災から10年、10年は長いようでアッという間ですね。

 

 

 

暁投資顧問 平下

 

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