関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
今日はショートストラドルの仕組みとトレードのポイントについて解説していきたいと思います。
オプションの両建てショートストラドルは基本的に相場のもみ合いを予想します。
29,000円まで上がる権利(コール)が440円で取引されています。
この440円を1枚購入するためには44万円の軍資金が必要で、
そしてこのオプションを1枚売るためには120万円ほどの証拠金が必要となります。
29,000円まで下がる権利(プット)を購入するためには
460円(ピンク枠参照)、即ち46万円必要となります。
ショートストラドルはこの日経平均が29,000円まで上がる権利と
29,000円まで下がる権利を二つとも空売りします。
この相場が下がらないにかけるトレードと相場が上がらないにかけるトレード、
いわゆる両建てをすることをショートストラドルと言います。
29,000円のコールの売り1枚と29,000円のプットの売り1枚を合体してみます。
そうすると日経平均が28,100円まで下落しても、
含み損はマイナス266,000円、しかしSQで28,100円でもマイナス5000円となります。
反対に日経平均が29,900円に上昇した場合でも、
含み損はマイナス280,000円ですが、SQで考えるとマイナス5000円となります。
オプションは1日1日価値が減っていきます。
だから相場が揉み合えば、大きいプレミアムほどその価値が減っていきます。
これを逆に考えると小さいプレミアムほど価値が増えるスピードが速くなります。
例えると、仕手株だと100円の仕手株が300~400円と倍以上になることはよくありますが、
トヨタみたいな3000円台の株が5000~6000円となるには相当大きなパワーが必要となります。
それと同じ仕組みです。
基本的にはコールオプションの売りは、相場がもみ合い、相場が下落すると利益になります。
プットオプションの売りは、相場がもみ合い、相場が上昇すると利益になります。
これのいいところ取りをするのがショートストラドルです。
相場のシナリオ考えて、損益シミュレーションすることが一番大事です。
相場のレンジがわかれば、ショートストラドルは仕掛けやすくなります。
なので日経平均のチャートが揉み合っていて、レンジが読み解ければ、
ショートストラドルは仕掛けて、短期間でも利益が取りやすくなります。
よく「ショートストラドルは損失無限大だからやめた方がいい」と言われることがあります。
確かに日経平均が28,350円まで下落すると、含み損はマイナス14万円ぐらいになり、
そこから更に下がれば、含み損は増えるのでその理論は正しいです。
しかしそれは何もしなかった場合です。
この相場急落の過程で、28000円のプットの買いを1枚つけることで、
28150円まで下落した場合でも16000円の利益となります。
つまり、きちんとリスク管理をすることで損失無限大を抑えることはできます。
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