関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
日経平均は6日に大幅上昇した割にはそこまで値を崩しませんでした。
見通しとしてはレンジかなと考えていますが、日経平均単体の予想は難しいと思っています。
売買代金は2兆円足らずで、減益の業績発表をした銘柄が多く売られたように思えます。
そして、先回りで買われていた銘柄ほど下落の勢いが強かったようにみえます。
しかし個別株の状況というのは依然として良く、
バリュー株へのシフトというのが非常に続いている状況だと思います。
海外の方ではハイテクグロース株の売りの勢いが増しています。
グロース株売りの流れが続いていることもあり、
マザーズ指数は下落の勢いが止まらない形となっています。
マザーズに関しては値上がり銘柄の方も多いのですが、
3月の安値付近まで下落しそうな勢いです。
今はマザーズ銘柄は押し目買いはできない状況だと思います。
注目している銘柄は6758 ソニーグループです。
チャートをみると200日移動平均線まで到達しようとしています。
千竃の考えでは恐らく巣ごもり銘柄として意識されているように思います。
PER、PBRともにもう少し下値はあるかもしれませんが、
買い残が6倍ほどあり、その整理がされているように思います。
業績は悪くないので、10,000円割れのところで打診買いで入っても良いと思います。
また8035 東京エレクトロンも今日は上昇していました。
これはIBMが2nmの半導体チップの開発に成功したということで、
台湾TSMCの競合、いわゆる同じジャンルの中で違う会社等が競争していくのは
市場活性化になるので好材料と判断されました。
プットオプションは軒並み下落しています。
日経平均はそこまで上がっていないのに徹底的に売られていることから、
SQを意識した流れだと分かります。
そしてコールオプションですら売られています。
このことからはSQがそこまで動かないという流れのように思います。
オプションとしては非常に安心感のある1日だったと思いました。
伝統的な銘柄が買われ、一方でハイパーグロース株が売られている状況です。
アメリカで起きたことが日本でも起きているということです。
ボリンジャーバンドをバンドウォークする通貨ペアは珍しいです。
これは材木相場が最高値を更新していることが影響しています。
材木といえばカナダということもあり、連想ゲームにより通貨が上昇した形となっています。
FRBは6日に発表した金融安定性報告(FSR)で資産価格の過熱に警鐘を鳴らしました。
これは中々金利が上がってこない、低金利がポイントになっています。
そしてこの警鐘は先日話題になったイエレン財務長官の発言と同じ文脈の様に感じます。
これは近い将来の金融政策変更の可能性を明らかに示唆しています。
年内中に具体的なテーパリングのスケジュールを発表しそうな予感がします。
市場は今は強気ですが、近い将来出口戦略が来た場合、
株式1本だと太刀打ちが難しいので
今の内からオプションのトレードで知識と経験を積んでおくのも良いかと思います。
ついにあのニトリが外食に参入いたしました。
ニトリはリーマンショック時の逸話が有名です。
リーマンショック時が起こる前に危機を予期して、
外貨を売りはらい、それらを新規出店費用や広告宣伝費として貯めました。
そして予想通りにリーマンショックが起こり不況が来たときに、
出店攻勢をかけて、大規模な値下げを実施しました。
それにより、競合他社が不振する中で業績を大きく伸ばしました。
そのニトリが疲弊している外食産業に参入ということで話題になっています。
このことから分かるのは、ブームに乗らず、その先を読むことの重要性です。
即ちインフレになって、テーパリングになったらどうするかについてを、
今の内に投資戦略として考えておくということです。
そして不況の時こそ、株式投資をした方が良いと思います。
大衆が買っている時こそ、売る準備をしていくのが重要だと、
ニトリの外食産業参入のニュースから思いました。
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