米国株に潜在的なテールリスクが発生!?

5月27日の市況解説

27日の日経平均は28,549円と、チャートで見ると持ち合いの形となっています。

株の中身に関してはある程度変化が出てきましたが、

チャート的には25日移動平均線に抑えれらた形となりました。

マザーズの方も同じように25日移動平均線付近で上昇が止まっています。

 

株の中身に関してですが、

最近では値上がり銘柄数よりも値下がり銘柄数の方が多い傾向です。

新安値銘柄も増加している傾向になっています。

 

27日はMSCIのリバランスという大きなイベントがありました。

今日の売買代金はなんと5兆円もあり、終盤間際に大きく売買代金が増えました。

4502 武田薬品工業は高値引けとなっていますが、

9984 ソフトバンクグループは安値引けとなっています。

MSCIから除外された9048 名古屋鉄道は、除外発表された時は大幅に下落しましたが、

除外日には戻り高値を付けている状況となっており、結構強い印象を受けました。

 

税務署のデータによると、海外勢は日本株を2週連続で売り越しており、

その規模は2200億円規模になるそうです。

日経平均は海外投資家が参入しない限りは中々上値を追うことができない、

しかしファンダメンタルズ的なサポートがあるので下値を割る可能性は低い状況となっています。

 

 

 

米国株の潜在的なテールリスク

バイデン大統領が新型コロナウイルスの発生源の追加調査と、90日以内の報告を指示しました。

所謂これは、中国包囲網を展開しているということです。

米中の対立が深まると、また株価にとってネガティブな材料になるかと思います。

特に中国関連の企業が軒並み影響を受けそうです。

7453 良品計画9983 ファーストリテイリングなど

ウイグル問題でネガティブに捉えられており、影響が心配されます。

 

そしてFRB副議長がテーパリングに向けた準備をしていることを表明しました。

地ならし的な事をしているのでいきなり大きなインパクトにはならないかと思います。

 

 

 

スキュー指数

スキュー指数とは、ダウンサイドのボラティリティ(下げに賭けているもの)が、

アップサイドのボラティリティに比べてどのくらい高いのかを表した数値のことです。

これはコールとプットの高さを調べられる数値でもあります。

スキュー指数が高いという事は、

プットオプションの買い需要が静かに高まっていることになり、

潜在的なダウンサイドのリスクを示す指数にもなります。

140ポイントを超える局面では、

市場が潜在的なテールリスクを感じている状態なので注意が必要となります。

 

図をみると、スキュー指数が今年1番の高値を超えているのが分かります。

これは2019年12月19日、2018年8月の水準と同じぐらいです。

 


恐怖指数であるVIX指数と比較をしてみると、

2020年2月18日の時点では、VIX指数には動きがありませんでしたが、

スキュー指数では140ポイントを超えていました。

過去のチャートと見比べたところ、VIX指数とスキュー指数ではタイムラグが発生しています。

実際スキュー指数をトレードとして使うのであればタイムラグがあるので注意が必要です。

 

 

 

注目の指標「PCEデフレータ」

28日にはアメリカでPCEデフレータという指標が発表されます。

これは個人消費支出という指標で、FEBが金融政策を占う上での重要な物価指標となります。

消費者物価指数(CPI)と比べて調査対象が広い為、より正確な物価動向を示していると言われています。

市場の予想では3.5%と非常に強い数字となっており、物価が加速する見通しとなっています。

もしこの予想された数字を超える様なことになれば、日本株にも影響が出るかと思います。

 

 

 

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