日本株急騰の背景はワクチン接種率!?

5月28日の市況解説

28日の日経平均は29,149円と、

MSCIの銘柄入れ替えを契機に大きく上昇しました。

大きな陽線と3.1兆円という大きな売買代金が目立ちました。

値下がり銘柄もあまりなく、全面高となっています。

 

株式を見ると電気自動車関連や、

消費のマグマが溜まっているサービス業辺りが非常に強かった印象があります。

後は景気敏感株も勢いがありました。

 

オプションではコールオプションが

非常に大きなインパクトがあったと思います。

出来高は日経平均が急落した時とは真逆の水準となりました。

反対にプットオプションは5月SQの急落以降はずっと軟調となっています。

 

TOPIXはチャートを見るとボリンジャーバンドの+2σを捉えそうなところまで来ています。

TOPIXの強さについて鍵を握るのはドル円です。

ドル円のチャートを見ると、今年に入ってから110円以上を中々キープ出来ていません。

これは円安のサポートがあるということでTOPIXが強いことへの裏付けでもあります。

そして5月13日の高値もブレイクしたことでまだ伸び余地はあるかと思います。

 

 

 

日経平均の急騰要因

日経平均株価の急騰の要因はいくつかあります。

 

まずは特殊な需給要因です。

MSCIの除外されたほとんどの銘柄は既に上昇に転じています。

除外が発表された時は衝撃的なインパクトがありましたが、

それが終わった途端に上がったという事は、

日本株に特殊な需給があったんだと解釈しています。

 

次にワクチン接種率の上昇です。

ワクチン接種率が全体の8%を超えた辺りから、

各国の株価の主要インデックスが上がる傾向があります。

そして13%を超えると更に主要株価指数が上がりやすいというデータがあります。

日本は確かにワクチン接種が遅れていましたが、

接種スピードは55日で1000万回という世界3位のスピードで進んでいます。

 

そしてドル円が110円近くまで急接近しているのも要因の一つだと思います。

 

 

 

VIX指数の様子


VIX指数はちょうどレンジの下限まで下がっています。

4月の安値が15ポイントを割り込まない辺りだったので、

15ポイントを割り込み始めるとまた大きく状況が変わると思います。

スキュー指数が上がっていたのですが、

VIX指数は遅れて反応を示すのでこのまま注意が必要だと思います。

 

 

 

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