関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
30日の日経平均は28,791円となりました。
月末の大幅安は回避したものの、
これで10ヶ月連続の月末安となりました。
チャートの形を見ると4日連続陰線となっており、
それだけ戻り売りの圧力が強い市場で、
買い上がる力があまりないという状況なのが分かります。
株の中身をパッと見た感じ、
売買されている上位銘柄は軟調傾向にあります。
そしてドラックストア関連銘柄が軒並み下落しているのが目立ちました。
7649 スギHDの業績発表を受けての下落で、
他の関連銘柄も煽りを受けた形です。
日経平均VIは目先下値へ到達しました。
オプション市場は非常に楽観状態へと傾いています。
そして商品市場では、
FOMC前に非常に下落していた銅や金が下落しました。
そしてS&P500は高値更新をしていますが、
中身を見てみるとあまり良い状態ではない様です。
パーセンテージを表しているチャートです。
6月1日時点では50日移動平均線を越えている銘柄が70%以上ありました。
しかし数日前から変化が起きており、
今では50日移動平均線を越えている、
上昇トレンドの銘柄は46%程になっています。
即ち、S&P500の半分に近い銘柄が、
50日移動平均線を割り込んでいる状況になっています。
また日本市場でも、
東証一部の銘柄で200日移動平均線を割り込んでいる、
つまり中期的なトレンドが悪化している銘柄が半分近くあります。
なので米国も日本も一部の銘柄が上昇しているだけで、
中身自体は悪化しているということです。
チャートを見るとだいぶ下落しています。
ダブルボトムをつけた3月・4月のところが買い場だと思います。
今も長期的に見れば買い場だとは思いますが、
ドルインデックスが上昇していることが気になります。
ドルインデックスの上昇と同時に金が値下がりしています。
新興国にとってドルが高くなることは、
利上げを先にした方がいい状況です。
新興国にとって、利上げは通貨安の進行を抑えて、
インフレを抑制する効果があります。
なので新興国ではどんどん利上げを進めている状況です。
よって金に密接に関係しているドルインデックスが上昇しているので、
短期的にはテクニカルだけでは判断しにくい状況になっています。
4月の安値付近までいきました。
日経VIが下がるとオプション市場は楽観状態に傾きます。
今の状態はだいぶ楽観状態になって、下がっている状況になっています。
なのでここからはボラティリティが上がるにかけた方がいいかと思います。
4月13日に16.29ポイントを付けた時は、
そこから日経平均が1000円近い下落をして、ボラティリティが騰がりました。
長期的に見ると13ポイント辺りが楽観状態なのですが、
コロナ禍においては16ポイント辺りが楽観状態の基準になっています。
なので1ヶ月ぐらいはプットオプションが
非常に上がりやすい状況になっていると思います。
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