関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
日本市場ではアフターコロナ銘柄が上昇し始めています。
しかしTOPIXのチャートを見ると上値は切り下がっています。
何となく1900ポイントという下値の節はあれど、
上値が重たいので追う力には欠けている状況です。
それはグロース株売りが止まらないことが関係していると思います。
今回の暴落の発端はアメリカ商務省が14日に発表した昨年12月の全米小売売上高が
前月比から約2%減少しており、市場予想よりも大きな減少だったことが関係しています。
アメリカの消費心理は高まるインフレに対して厳しくなってきた感が経済指標にも表れており、
また同日にミシガン大学消費者信頼感指数が発表され、
こちらも高まるインフレ懸念で市場の予想を下回る結果となりました。
またNASDAQも金曜日夜に更に下落してしまいました。
「休むも相場」といいますが、それは投資を止めるのではなく、
前々から狙っていた銘柄などが安くなるのを虎視眈々と見るのも、
休む相場の一つだと思います。
世界中で株は下がりましたが、世界は正常化に向けて動き始めています。
例えば、タイは来月から入国時の隔離免除を再開します。
イギリスではマスク着用義務などの規制が撤廃されます。
フランスでは来月からコロナ規制を段階的に緩和していく予定です。
株式の方もそれを先に織り込んだのか、巣ごもり関連銘柄が急落しています。
一方日本市場でもポストコロナ銘柄が躍動中です。
コロナ禍でダメージを受けていた企業が騰がって、
反対にコロナ禍で収益を上げていた企業が下落しています。
つまりこれは世界が元に戻ろうとしており、
その動きが株式に出ているのではないかと思います。
今週の投資スケジュールで一番注目しているのは、
25日に国際通貨基金(IMF)から発表される世界経済見通しです。
元々は1月19日に公表予定でしたが、
経済予測にコロナウイルスに関する最新の情勢を反映させるため延期となっていました。
12月の専門家会議で1月の世界経済見通しでは
世界経済の成長率予測を更に下方修正する可能性があるといわれています。
つまり25日に更にリスク資産が巻き戻される可能性があります。
また株式ではアフターコロナ銘柄が
このまま足元の強さを維持できるかどうかに注目しています。
図は価格帯別レシオといって、コロナショックからの価格帯別出来高を表しています。
オレンジ枠の部分を見ると27000円を割り込んだら、
棒グラフがスカスカになっており、真空地帯となっています。
累積している売買高がないので揉み合いもなくストンと下がりやすい傾向にあります。
なので懸念しているのはもし日経平均が27,000円を割ったら
一気に25,000円台まで下がる可能性があることに不安を感じています。
いつもブログにアクセスして頂きまして ありがとうございます。
もし今日のブログ記事が投資の参考になりましたら大変お手数ですが
こちらのバナーをクリックして暁投資顧問の応援をして頂けますと幸いです。
最新情報をお届けします