関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
10日木曜日からマーケットは急変しました。
木曜日の下落の原因は1月の米国消費者物価指数(CPI)の伸び率が
前年同月比7.5%上昇し、伸び率が約40年ぶりの水準になったからです。
そしてインフレ率が高止まりで金利が上昇し、2年債の短期的な金利が10年債を追い上げる、
すなわち株価暴落のシグナルである逆イールドカーブが起こりそうな勢いで木曜日は終えました。
そして11日金曜日にはロシアがウクライナに侵攻するかもしれない、
というニュースで一気に市場に緊張が走りました。
特に欧州はロシアとの関係性が非常に悪化しているのでこれからの動向が気になるところです。
そして今年の相場で大注目されている原油が4%上昇、金も1.7%上昇しており、
エネルギーに資金が流れて、リスクオフムードになっていることが分かります。
米国市場を見ると、NYダウは1.4%の下落、NASDAQは2.7%の下落、
日経平均と連動性があるSOX指数(半導体指数)は4.8%の下落となっています。
そして日経平均CFDは2.45%も下落して27,017円となりました。
14日月曜日の暴落は避けられないものだと思います。
今ある2つの下落リスクとしては、
インフレを元に戻そうとする金融政策正常化の動きが、
金利を上げる動きとしてリスクが表面化しています。
そして有事のリスク回避姿勢により金に資金が入りました。
恐らく次は円に資金が入る流れになると、連想的にドル円が下落する円高になります。
即ち今まで円安で保っていた輸出企業などが一気に下落するリスクが表面化してきました。
VIX指数は週末は27ポイント台まで上昇して終わっており、
9日の時点では19ポイント台だったものが大きく上昇していることが分かります。
なので週明けのオプション市場は非常に高値で始まる可能性があります。
そしてVIX指数に関しては過去の動きから見て最悪40ポイント台まで上がる可能性があります。
戦略的には38ポイント台まで騰がったのを見てから押し目買いなどをした方がいいと思います。
そしてもし開戦した場合は長期的に見て買い選だと思います。
毎度のことながらこういったリスクオフムードになると、
どうしても一番最初に市場が開く日本市場がこのリスクを受け止めることになります。
なので暴落は避けられないものだと思います。
14日は朝一から特別買い気配で始まるのではないかと思います。
そしてほぼほぼ上昇するであろう銘柄としては有事関連銘柄だと思います。
特に6203豊和工業や6208石川製作所、4274細谷火工などの有事関連銘柄は
ロシアとウクライナの有事が更に進めば進むほど、業績やチャートなど関係なく買われるかと思います。
そして本当の有事が発生した場合は、7011三菱重工業が上昇していくと思います。
なので14日は特に7011三菱重工業の動きに注目だと思います。
週明けの日本市場はいの一番にリスクを受け止める形になります。
なのでそこで取るべき投資行動が4つあります。
まず1つ目が株を全部売ることはしないことです。
2つ目に何が物色されるかを見極めることです。
有事関連銘柄が買われるのは勿論のことですが、それ以外に何が物色されたかチェックします。
3つ目が3月限メジャーSQを意識した行動をとることです。
これからのオプショントレードでは
3月限メジャーSQがどうなるのかを意識して動くことが重要になります。
4つ目が最悪のケースが常に最善の行動にすることです。
つまり最悪のワーストシナリオである日経平均25,000円台になっても
ちゃんと利益が出るようにあらかじめ手を打っておくということです。
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