関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
15日の日経平均株価は26,865円と続落となりました。
今の市場は前門の金融引き締め、後門の地政学リスクといった状況になっています。
しかしこういったリスクだらけのときにこそ投資としては攻めの姿勢が大事だと思います。
株式を見ると、異変が起きていることが分かります。
6098 リクルートHDは14日に決算を発表して、
市場予想はやや上回る水準でしたが12.4%の大幅下落となりました。
そして8031 三井物産は3.1%の下落、8306 三菱UFJFGは2.6%の下落となりました。
今まで日本株の逃避先であった商社株や銀行株など、
資金の受け皿となっていた大型株が一斉に売られた展開となりました。
増益でも売られる企業が目立つ状況になっており、
それだけ全体的な地合いが弱く、株式投資の難易度は高くなっています。
なのでここは難易度が高くなっている株式投資よりは
下がっても利益がでるオプション取引の出番ではないかと思います。
14日夜にCNBCに出演したセントルイス連銀のブラード総裁は、
6月までに100bpの引き上げ実施や
FRBのバランスシート縮小(QT)は4~6月に開始することが望ましいと表明しました。
この表明によりNY市場はいささか持ち直しました。
しかし依然として米国債10年利回りと2年債利回りの金利差は縮小しており、
いよいよ景気後退・暴落のサインである逆イールドカーブを意識する展開となっています。
図は日経VIのチャートですが、14日よりも日経平均の値幅は少なかったのに、
日経VIは26ポイントから30ポイント近くまで上昇しました。
そしてボラティリティ指数が5%以上も上昇したことでプットオプションは軒並み買われました。
先物の値動きの幅が小さいのに関わらず、
オプション市場は大きく動いている状況はかなり違和感を感じます。
米国市場ではVIX指数が上場しており、VIX指数のオプションが取引されています。
そして4月20日満期でVIX指数が27ポイントまで騰がるオプションに、
なんと約25億円も賭けてきた投資家が現れました。
概ねこういったニュースが出てきたときは割と暴落が起きやすいのですが、
今回の件に関してはあの有名な投資家「50セント」ではないと思われます。
いよいよVIX指数に関してもロングポジションで大きく賭ける投資家が出てきて、
ウクライナ問題や金融政策正常化、逆イールドカーブなど、
色々材料が煮詰まってきた感じがします。
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