関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
3日の日経平均株価は26,577円と反発となりました。
短期的には強いと思う反面、まだネガティブな要素が多くある状況です。
チャートでみても25日移動平均線を中々超えられず、
超えたとしてもそれを維持できないといった状態が続いています。
なので先物やレバレッジETFで日経平均を買ったとしても
良いパフォーマンスを得るのは難しいと思います。
3日の相場を振り返ると、原発関連や素材関連、石炭などが非常に強く、
相場全体を市況関連株が支えた一日だったと思います。
例えば3315 日本コークス工業は7.1%の上昇となりました。
また3日の新高値更新銘柄を見ても、商品系のETFが多くみられました。
千竃としては肥料関連もまたくるのではないかと注目しており、
4979 OATアグリオは4.1%の上昇、4031 片倉コープアグリは4.2%上昇となっていました。
これからますます商品市況が騰がっていくたびに、
日経平均は弱いが市況関連に投資をしておくと、
相対的にパフォーマンスが良くなるといった状況が続いていくと思います。
とはいえ今から市況関連株に投資をするのは少し腰が引けてしまいます。
そしてマザーズ市場は短期的な投資マネーが終わってしまい軟調となっています。
世界ではロシア排除の動きがついにスポーツ界からゲーム業界まで進んでいます。
また香港ハンセンテック指数が下抜けており、VIX指数も日経VIもまだ出直り中となっています。
2日にFRBのパウエル議長が米議会証言がありました。
今回の発言を経て米国の2年債利回りが急上昇しました。
しかし10年債の利回りはそこまで上昇しませんでした。
2年債利回りが10年債利回りにますます近づこうとしている状況で、
これが逆転してしまうと逆イールドとなり、景気後退のシグナルとなってしまいます。
今後注目されるだろう問題としては世界的な食糧供給危機があります。
ロシアとウクライナの合計で考えると、世界の小麦輸出の約3割、
トウモロコシ輸出の約2割、ひまわり油輸出では約8割を占めています。
また窒素、カリ、リン酸という肥料の3大原料では、
欧州向けの約25%がロシアから供給されているものとなっています。
一方で日本の農業の肥料の需要をみると、どんどん落ちていることが分かります。
ロシアと係わりが深いものでいえば塩化カリウムを11%程輸入していました。
全体的に見るとロシアにはさほど依存していないのですが、
中国に多く依存していることが分かりました。
今原油が短期間で高騰しており、
こういったときはどうしても内包された金融ショックを意識してしまいます。
過去の経験から原油が大きく下落するとある程度の金融ショックの前触れと構えてしまいます。
リーマンショック時も2カ月前に原油のCFDが月足で大きな天井をつけて、
そこから1ヶ月で上昇した分を1ヶ月で全部戻しました。
なので今回も原油はますます上昇していくと思いますが、
個人投資家としては月足ベースでの大きな陰線を見逃してはいけないと思います。
やはりどう考えてもこの短期間でエネルギー価格がここまで騰がっているのはおかしい状況だと思います。
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