関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
8日の日経平均株価は24,790円と続落となりました。
下げ幅は400円以上となり、1年4カ月ぶりに25,000円割れとなりました。
ロシアから撤退する世界の企業が200社を超えました。
しかしこういった状況下でも9983 ファーストリテイリングは撤退しないことを表明しています。
そして8日に発表された国際収支速報によると、
経常収支の赤字が1兆1887億円となり、過去2番目の水準となりました。
これは迫るスタグフレーション、景気後退の合図だと思いました。
商品市場ではニッケル価格が急騰して、大規模なショートスクイズによって大きな損失が発生しました。
これにより中国のCCBIがニッケルの追証に対応できない事態に陥り、商品市場は悪化しました。
株式を見ると、今まで市場を牽引していた銘柄が大きく下落しました。
4979 OATアグリオは15.8%の下落、4031 片倉コープアグリは4.9%の下落、
3315 日本コークス工業は13.7%の下落となりました。
日経平均が何とか25,000円台であり続けられるような状況を支えていた銘柄が軒並み下落しました。
また欧州の電力供給網もかなり緊迫しており、相場が嫌な方向に向かっている様に感じます。
日経平均の日足チャートをみると、ここ2日でバンドウォークが起きていることが分かります。
-1σを抜けたところにある26,000円辺りを抜けてくると、
暴落相場が終わった様に見えますが、今はバンドウォークをしており、強い売りトレンドとなっています。
日経225オプションのプットオプション出来高上位ランキングを見ると、
『24,000円』が強く意識されていることが分かります。
否が応でもメジャーSQ24,000円というところも意識せざるを得ない状況となっています。
ただ24,000円割れというのはオーバーシュートだと思うので、
その後は24,500円~25,000円まで戻るといったシナリオが一番有りそうな展開です。
なのでシナリオ的には4月限のコールオプションなどは売りではなく買いで入るのがいいかもしれません。
7日のNY市場はずっと売りが入っており、32,000ドル台まで下落しました。
これは2021年3月までの水準に下がっており、
昨年流行したFIREを目指した人には厳しいものとなったのではないかと思います。
これが相場であり、現実であり、順風満帆にはいかないものです。
そして今回32,000ドル台まで下落したことで、あのアノマリーが崩壊したように思いました。
それが「戦争で買い」というアノマリーです。
やはり国際情勢的にはスタグフレーションには逆らえないということが改めて思い知らされました。
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