大きくリバウンドした株式市場

注意書き①

3月10日の相場解説

10日の日経平均株価は25,690円と5日ぶりの反発となりました。

10日の相場は世界市場も日本市場も大きくリバウンドしました。

今回のリバウンドの背景にはOPECプラスの原油増産の表明があり、

このニュースが今まで弱っていた市場に大きくプラスのインパクトを与えました。

日経平均株価も972円高となっており、一時は1000円を超える上げ幅がありました。

また9日の時点で国際的優良株が軒並み買われており、

マーケットの関係者の間ではこれは10兆円大学ファンドではないかと憶測されていました。

こういった大きなファンドの「買うぞ!!」という意志はネガティブな相場時には大きく働きます。

 

株式を見ると、4063 信越化学工業が最も売買代金があって、

最も上昇した銘柄となりました。

信越化学工業は株主還元策を表明しており、世界でも多くのシェアを持っており、

価格転嫁も既にして原材料高にいの一番に対応して実績を出している企業なので、

1575円高の9.74%の上昇となりました。

そして航空機のリース事業をしている8591 オリックスは7.5%の上昇、

またこのリスクオンに乗じて9433 KDDIも2.4%の上昇となりました。

そしてグロース株である6098 リクルートHDですら8.6%の上昇をしていました。

なのでこのリスクオンで上昇出来なかった銘柄には危機感を持った方がいいかと思います。

今回の原油増産のニュースはエネルギーを輸入に頼る日本にとっては恵みの雨でしたが、

依然として高いインフレや景気後退の問題があることを忘れてはいけません。

 

 

 

メジャーSQ通過後の相場シナリオ

先日まではデリバティブ市場を巻き込んだSQ決着になるかと予想していましたが、

今の予想では、オプションのショートカバーの影響もあってここまで上昇したと考えており、

恐怖指数であるVIX指数も日経VIも急落していないので、

SQで一服感が出たところで来週から本番になるのではないかと考えています。

 

 

 

依然として高いボラティリティ

220310日経平均VI
依然としてボラティリティは高止まりをしています。

日経VIの性質上、これだけ大きな値幅が出て、

コール買いなどのネガティブな返済があれば大きくなるのは確かですが、

本当に市場が安堵できる楽観になるのは25ポイント割り込んでからなので、

今の日経VIを見て分かるようにボラティリティは未だ鎮まっていないので注意が必要です。

 

 

 

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