関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
先週の日経平均は連騰していたこともあり、上値が重たかった様に感じました。
そして値動き自体はオプションが支配していたと思います。
なぜなら29,000円のコールオプション、即ち日経平均が29,000円まで騰がる権利が、
4円から170円まで大急騰しましたが、3月25日にピークアウトして、
そこから日経平均も高値を更新することが出来なくなり、権利落ちとなりました。
なのでオプションの値動きを見ていれば、
日経平均の上値が重たくなることは予想できたと思います。
オプションの動きと今の日本市場の値動きは非常に密接な関係にあると思います。
そして先週は原油価格も下落しました。
ウクライナ問題は引き続き心配ではありますが、地政学リスクは鳴りを潜めたと思います。
VIX指数も19.63ポイントと20ポイントを割り込んでおり、
日経平均VIも21.27ポイントと今年に入ってからはかなり値動きの小さなものとなりました。
ボラティリティ指数が軟調になったことで暴騰や暴落が起きなくなった、
即ちいつもの緩い相場になったのだと思います。
4日から今までの市場区分から新しい市場区分へと移行します。
今までの市場区分は、東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQでしたが、
それが、プライム市場、スタンダード市場、グロース市場となります。
なぜ市場が再編されることになったのかというと、これまで東証が抱えてきた課題を解決させる為です。
今までは曖昧かつ重複している市場区分となっていました。
企業価値や上場基準、上場廃止基準がその市場ごとに合っていなかった部分もあり、
そういった部分が上場してから企業の怠慢を生むという良くない結果を生み出していました。
今回再編されることで起きる影響としては、
時価総額が小さい銘柄への売り需要が生まれることだと思います。
東証一部上場で尚且つ時価総額が100億円未満の銘柄は、
売り込まれる理由が生じる可能性が非常に高いと言われています。
こういった銘柄は大体600社ぐらいあると見られています。
今まではTOPIXに組み入れられているから、
TOPIXのパッシブファンドなどが全体に投資をするときに、
つられて騰がるのではないかという需要がありましたが、それが期待出来なくなります。
なぜなら市場再編のもう一つの理由がTOPIXの改革だからです。
流通株式時価総額が100億円未満の株は徐々にTOPIXから除外されます。
なのでTOPIX連動型の資金から外れてしまうので、新たな資金流入がストップしてしまいます。
東証一部で時価総額100億円未満の銘柄は、
業績が悪くなくても、なぜか売り込まれるといった現象が起きると思います。
そういったことを意識しておいた方がいいかと思います。
今のところの相場観は結構フラットだと思います。
基本的に日経平均の予測レンジは27,250~28,100円辺りだと思います。
やはり4日の市場再編でどうなるのか様子を見たいところだと思います。
もしかすると市場再編によって算出ミスなどが出てくるといったリスクがあるからです。
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