関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
円安は輸出企業にとってはメリットが多くあります。
日経平均株価を支えている企業は輸出企業が多く、
日経平均株価を左右する要因としては円安は大きく影響しています。
ただ別の視点で見ると円安になって物価も高くなり、
輸入コスト高で輸入商品が高くなるので、
輸入企業をはじめ個人としてはあまり過度な円安は歓迎できないものです。
これからの円安は8月には130円台にいく可能性も考慮しています。
米ドル円は既に126円台になっており、
ここから130円を超える可能性は充分にあると思います。
15~16年前は円高で恐怖心が煽られて、
今は円安で恐怖心が煽られている人が多い現状です。
円の実質実効レートが1972年以来、約50年ぶりの低水準となっており、
円の実力低下を懸念している人も多いと思います。
しかし日銀の黒田総裁はある意味で米国に忖度することなく、
自国の都合を優先して動いているのではないかと思います。
ドル高は物価高騰に苦しむ米国の痛みを軽減しますし、
インフレ率が低い日本は円安をまだ容認できると思います。
これにより製造業の競争力が向上を促すのではないかと思います。
円安といったら、半導体企業などが恩恵を受けやすいです。
そこで今回は弊社の本田が気になった銘柄を5つ紹介します。
まず1つ目が6857 アドバンテストです。
半導体の試験装置で世界大手となっており、インテル向けが多く、
米国を始め中国や韓国にも製品を輸出しており、円安のメリットは大きいと思います。
また1円円安になると約10億円の営業利益が増えます。
2つ目が6967 新光電気工業です。
半導体パッケージ・リードフレームの大手メーカーで、インテルなど海外向けの供給が大きく、
海外の売上比率が高いです。また野村證券のキャラバン隊の銘柄の一つでもあります。
また1円円安になると約25億円の営業利益が増えます。
3つ目が8035 東京エレクトロンです。
半導体製造装置の世界大手企業で、FPD製造装置も強みとなっています。
インテルをはじめ、大手企業に輸出しています。
ただ大企業ということでコスト高の問題にも直面しているのが気になるところです。
4つ目が7741 HOYAです。
眼鏡レンズや半導体用マスク基板が主力であり、欧州や中国に輸出しています。
5つ目が4063 信越化学工業です。
塩化ビニル樹脂・半導体シリコンウエハで世界トップであり、
中国、中東をはじめ北米などにも輸出しており、幅広いグローバル企業となっています。
1月の決算発表でも上方修正・最高益予想をしており、配当も100円の増額大幅修正をしていました。
また1円円安になると約38億円の営業利益が増えます。
円安恩恵銘柄はまだまだたくさんあります。
海外売上高比率が高い企業は、
TOPIXの中でも時価総額が大きい企業だったりすることが多いので、
「円安=悪」というよりは、ある程度の円安は許容していくのが良いと思います。
ただ流石に米ドル円130円台という行き過ぎた円安になってしまうと、
マイナスの面が大きくなると思います。
今の円安の状況は日本株の予想EPSを引き上げるものとなるので、
日米の思惑が合致した円安だと思っています。
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