関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
先週金曜日にNY市場は大幅下落となりました。
NYダウは930ドル以上の下落で、3月14日以来の33,000ドル割れとなりました。
S&P500は3.6%の下落、NASDAQも4.1%の下落で、共に年初来安値を更新しました。
おまけにSOX指数(半導体指数)も4.4%の下落となり、
ハイテク株を中心に幅広い銘柄に売りが入った形となりました。
下落の一因としては時価総額が大きいAmazonが
決算の見通しが弱いとアナウンスされたことで14%以上の急落となり、
この急落が影響したのだと思います。
先週の日経平均株価は上げ下げをしながらも、
引け値ベースでは4月12日の安値の基準を
4月27日の安値が守り切った上で、4月28日に大きく反発しました。
また空売り比率が大きく関係したように思います。
27日に空売り比率が50%まで拡大して、そこから反発へとつながりました。
空売り比率は短期的な反発のショートカバーと言われています。
売りの買戻し中心の動きが原動力となって、
日銀金融政策決定会合での日銀の連日指値オペの明確化となりました。
黒田総裁の強い意志が円売りにつながって、
そこから輸出企業に買いが波及した状況となりました。
米国市場は今下落傾向にあります。
その原因としては、GFPの成長率が-1.4%と報道されたことが関係しています。
これはリセッションリーチ(景気後退のリーチ)と捉えられています。
いわゆる欧米のリセッション(景気後退)の基準は、
2四半期連続でマイナス成長率ならリセッション(景気後退)とされています。
米国は第二次世界大戦以降12回のリセッションを経験しています。
それを考慮するとS&P500の年初来からのピークはドローダウンと考えると、
3500~3600ポイントぐらいまでいきそうだと思います。
28日に円安恩恵銘柄であるトヨタグループ関連銘柄が大きく上昇しました。
今からでも円安恩恵銘柄にシフトしておいた方が良さそうだと思います。
なぜなら実際の為替レートと今の想定為替レーとでとかなりの開きがある状況は、
上方修正しやすい状況ともいえるからです。
そこで今から銘柄を見る上で注目しておいた方がいいポイントが3つあります。
それが為替感応度・為替インパクト・想定為替レートです。
この言葉を意識して日本株を探していくのが良いと思います。
そうすれば高まる景気後退、忍び寄るスタグフレーションに対して、
ヘッジが出来るのではないかと思います。
今週の日本市場の立会日は5月2日と6日の2日間のみとなっており、
米国ではFOMCが5月3日と4日に控えています。
今週は騒がしい1週間となりそうです。
オプション市場をみるとコールオプションは先週金曜日に急騰しましたが、
ここまでNY市場が下落したとなると、
高まりつつあったコールオプションのショートカバーに水を差された形になるかと思います。
SQ日は5月13日と残りの日数も少ないので、魅力は少なくなっていくのではないかと思います。
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