いよいよFRBによる歴史的なQT開始へ

注意書き①

5月31日の相場解説

31日の日経平均株価は27,279円と3日ぶりの反落となりました。

日経平均株価は下落となり若干のピークアウト感がありますが、

株式自体は幅広く買われていました。

5月相場が終わって、いよいよ6月相場となりますが、

株式相場に梅雨が訪れるのか、それとも夏を先取りした上昇が訪れるのか気になります。

 

株式市場を見ると、今回はREITの強さが目立ちました。

例えば8968 福岡リート投資法人は1.2%の上昇、

3492 タカラレーベン不動産投資法人は1.94%の上昇となりました。

そして3463 いちごホテルリート投資法人は0.74%の上昇、

8953 日本都市ファンド投資法人は3.62%の上昇で共に年初来高値を更新しました。

また4385 メルカリなどのグロース株の上昇も目立ちました。

相場は下がっている様に見えますが、グロース株やREITなど上昇しており、

いわゆる循環物色があったのだと思います。

 

米国ではPCEコアデフレータが2カ月連続で低下しており、

そんな状況の中でバイデン大統領とパウエルFRB議長の会談があるということで、

そちらの動向も気になるところです。

 

 

 

日経平均株価の月足に注目

220531日経平均株価月足
図は日経平均株価の月足チャートです。

図を見るとここ最近は26,000円辺りで下髭が引かれており、

月足の24か月移動平均線がサポートになっていることが分かります。

弱い部分もいささかありますが、結果的に見るとこの5か月間は強かったことが分かります。

 

 

 

QT開始へ

6月1日から米国でQT(量的引き締め)が始まります。

今まで中央銀行のバラマキを回収していき、

債権再投資の停止や保有資産の売却、

バランスシートを段階的圧縮していきます。

今まで米国市場の上昇を支えていたQE(量的緩和)の逆回転が行われます。

 

2020年3月のFRBの保有資産は4兆ドル台だったものが、

コロナのパンデミックの国民や企業に対しての影響を弱める為に、

QE(量的緩和)を行った結果、現在では9兆ドル弱と2倍以上になりました。

そこで6月1日からQTが始まるわけですが、同時並行で利上げも行われていくので、

金融市場には二重の引き締めが行われることとなります。

 

そして国債を買わないということは金利上昇につながるので、

株式市場にとってもネガティブなものとなります。

 

 

 

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