関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
28日の日経平均株価は27,815円と続伸となりました。
FOMCを通過してNY市場は上昇しており、日本市場もその流れに乗るかと思いきや、
日経平均は開場して28,000円台を超えましたが、
わずか15分程度でその勢いは消え、その後はすぐに下がってしまいました。
とはいえ海外投資家は実は日本株を買っており、
7月に入ってからの先物買い越し累計金額は1.4兆円となっており、
相当な量の先物を買っています。
そういった先物の買い越しや個人投資家の売り越しによる需給要因が、
なんとか上昇に繋がったのではないかなと思いました。
株式市場を見ると、7203 トヨタ自動車が不穏な動きをしていました。
7203 トヨタ自動車は7月21日をピークに下落傾向に入っており、
28日は2.03%の下落となって、200日移動平均線まで押してきています。
FOMC通過後に市場が好転したのならば、
本当ならトヨタ自動車はもっと強くなければいけないと思います。
日本経済の中心であるトヨタ自動車が弱かった半面、
電気・ガスセクターや鉱業・サービス、石油・石炭、海運業などの辺りが軒並み上昇しており、
これらがトヨタ自動車の下げを補った様に感じました。
また決算期待銘柄だった4063 信越化学工業は4.19%の上昇、
6954 ファナックは3.66%の上昇といずれも強い結果となりました。
寄付き天井の様な形にはなっていますが、
決算が素直に好感されているのはマーケットが健全であるという証拠でもあるので安心しました。
今回FOMCを経て、一番下がったのがドルだと思います。
それによりドルと円のバランスが崩れたように感じました。
結局米国が利上げを決めてから円高になったということは、
一部で言われていた通り、円売りの投機マネーだったのではないかと思います。
日本株に対してのバッファだったり、上がる材料となっていた円安が円高に修正されると、
日本株市場に不安が広がってしまいます。
8月はシーズナリティ的にも需給的にも流動性が乏しくなりやすいので、
一番円高になりやすい月でもあります。
それが来週以降控えているということは気にかけていた方がいいと思います。
7月14日に139円台となってから4円も下がって135円台と円高になっており、
ボラティリティの激しさが見られます。
今は-1σがサポートになっている形ですが、
これを割るような形で下がると少し怖いことになると思います。
やはり円が買われてドルが売られる状況になったのは、
パウエルFRB議長のドル高牽制的な発言が効いているからだと思います。
今の状況だとドル円は134円が重要なサポートになると思うので、
引き続き警戒をしていた方がいいと思います。
7月27日・28日のFOMCが終わりました。
FRB的にはインフレファイトの姿勢は変わらず、金利幅などのサプライズもありませんでした。
リセッションについては冷たい姿勢をしていますが、先延ばししている感はあります。
今回市場が上昇した背景には、市場が先走って次の利下げを見込んだことや、
パウエルFRB議長の発言が「ハト派」と早合点されたことが影響したからだと思います。
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