関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
10日の日経平均株価は27,819円と続落となりました。
しかし日本株売りといった流れではなく、
日経平均株価への寄与度が高い銘柄の買いがなくなったことが
続落となった背景だと思います。
とはいえボラティリティは緊張した状態で一日を終えています。
マザーズ指数は約3%の下落となっており、
今月に入って一番悪いパフォーマンスとなりました。
1週間かけて上げた分を僅か1日の下落で戻してしまいました。
日経平均株価は8月のパフォーマンスとしてはそこまで悪くはありませんが、
決して良いとも言えない状況となりました。
一方で日経平均先物は28,000円を超えており、
若干強含んではいますが、11日が祝日ということもあり、
このまま強気のままでいってほしいですが、鵜呑みにはできない状況だと思います。
株式市場を見ると、今まで相場を牽引していた半導体銘柄が、
SOX指数(半導体指数)の下落の影響で下がってしまいました。
6323 ローツェは4.14%の下落、6920 レーザーテックは3.48%の下落となりました。
一方で好業績を出した銘柄に対して極端な買いが入っている状況は続いています。
8日に業績発表があった6677 エスケーエレクトロニクスは12.20%の上昇で年初来高値を更新しました。
今期経常利益が74%の上方修正となり、配当も大幅増額を発表しました。
9日に業績発表があった7261 マツダは7.38%の上昇となっており、こちらも年初来高値を更新しました。
業績発表では営業損益で195億円の赤字を発表していましたが、
最終損益は円安による為替差益などで150億円の黒字となり、
このことが好感されて上昇に繋がったのではと思います。
また4257 ロート製薬も14.36%の上昇となっており、年初来高値を更新しました。
今期経常利益が上方修正となり、6期連続で過去最高益を更新する見通しで増配の発表もありました。
米国市場では逆イールドカーブ現象が起きて1ヶ月が経っており、2年債と10年債の幅が85bpに拡大しました。
近い将来の景気後退は意識しないといけないと思います。
日経平均VIは朝にガクンと落ちてからずっと上がっていましたが、
しかし日経平均株価は朝にガクンと落ちてからずっと揉み合っていました。
日経平均株価が揉み合いをしている最中にボラティリティは静かに上昇していたということです。
「楽観が暴落を呼び込む」と千竃は考えており、
実際ボラティリティは6月の底をついて5日移動平均線にも乗っている状況なので、
楽観し過ぎた分の修正は入りやすいと考えています。
今、個人投資家がダブルインバースETFに対して
レバレッジをかけて相当な数の信用取引をしています。
信用買いが1億越えとなっており、
足元の需給は日経平均株価に対して相当ネガティブに行くだろうと思われています。
6月10日にも信用買い残が1億を超えており、
この時の日経平均株価の様子を見ると、そこから一気に下落していました。
ダブルインバースETFの信用買い残が1億以上になると、
日経平均株価が下がるというは確かに当てはまっていました。
また2021年9月にも同じように信用買い残が1億を超えており、
この時も同じく日経平均株価はそこから下がっていました。
なので今ダブルインバースETFの信用買い残が非常に多いので、
もしかすると日経平均株価の天井に近い可能性はあると思います。
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