関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
11日には山の日ということで日本市場は休場となりました。
そんな中、世界中で株式市場が好調となっており、
米国の7月消費者物価指数(CPI)が予想より下振れしたことが影響しました。
10日の日本市場はボラティリティが20を超えていたり、
祝日前はどうしても急落に気を付けないといけないというスタンスでしたが、
そういった予想とは裏腹に相場は上がっていました。
CPIは予想を下振れし、株式は上昇していますが、FRBの高官たちは油断はするなと言っており、
しかし株式は欲望のままに突っ走っている状況となっています。
恐怖指数であるVIX指数は19ポイント台にダウンしており、市場が落ち着きを取り戻し始めている形となっています。
この様な状況が続くと12日の日経平均VIも同じく下がるだろうなと思います。
またリスク資産であるビットコインが実は大きく上昇していてリスク選好となっており、
同じリスク選好であるマザーズや半導体銘柄が反発してくるのではないかと思います。
米国の7月消費者物価指数(CPI)を通過すると、
主な重大投資スケジュールはジャクソンホール会議を残すだけとなります。
7月消費者物価指数(CPI)は前年同月より8.5%の上昇で伸びが鈍化しており、
FRBが注目しているコアCPIも市場予想を下回る伸びとなりました。
これにより市場が恐がっていたFOMCの0.75%の利上げ確率は
市場予想がなんと68%から42%に低下しました。
これだけのインフレがあるのに利上げしないことを期待している状況というのは正直怖いものがあります。
今回市場予想を下回った背景としては原油価格が関係しています。
インフレの減速はウクライナ情勢が関係しており、原油価格の短期的変化を一時的に織り込んだと思います。
今回の相場で大きく変化したのが恐怖指数であるVIX指数です。
相場の楽観ゾーンに突入しようとしています。
そして相場が楽観状態に傾きすぎるとゴルディロックス相場となります。
そして一部のマーケット参加者の間ではゴルディロックス相場入りの声も出始めています。
図は2017年~2018年初めまで続いたゴルディロックス相場時の
VIX指数のチャートですが、10ポイント~14ポイントの間で動いており1年近く楽観相場が続きました。
そしてゴルディロックス相場は景気が過熱も失速もしない相場で
何をやっても儲かる相場と言われています。
しかしチャートを見ても分かるように
ゴルディロックス相場の果てに何が起きたかは忘れてはいけません。
1年近く10~14ポイントを行き来していたVIX指数は、なんと52ポイント以上まで急騰しました。
なのでゴルディロックス相場だからといっても、
その果てに何が起きたのかは心に刻んでおいた方がいいと思います。
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