関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
15日の日経平均株価は28,871円と続騰となり、7ヶ月ぶりの高値となりました。
TOPIXも1984.96ポイントとなり6月の高値を超えました。
株式市場を見ると、様々な業種が上昇となっていましたが、
どちらかといえば値上がり銘柄数より値下がり銘柄数が多く、
特に海運業は下落が目立ち、全体の浮揚感に乗り損ねていると感じました。
今回はグロース株の躍進が目立ちましたが、
その中でも越境EC事業を展開している3328 BEENOSは13.72%の上昇となり、
年初来高値を更新しました。
そして非常に下落していた銘柄で目立っていたのが、
3053 ペッパーフードサービスで20.73%の下落で年初来安値を更新し、
4596 窪田製薬HDも28.67%の下落でいずれもストップ安となりました。
総じて15日の日本市場の状況をいうと株高や円高であり、加えて債券も高いのに、
ボラティリティも高いといった状況でした。
ボラティリティの高さはコールオプションの売りの損切や先物売りの損切りなどが
積み重なっていった結果、プットオプションに反対の売買が入ったからだと思います。
なので目先の反動の上げ下げがかなり出てくる可能性があるのではないかと思います。
GDPの速報値が発表され、4~6月期のGDP年率が2.2%の増加で
3期連続プラスになるかもしれないということで話題になっています。
非常に良いニュースではありますが、コロナ前まで回復してはいるものの、
コロナ前のピーク時にはまだ少し遠いといった感じだと思います。
ただ数字上の見かけ上では株を買い上げるぐらいのインパクトはあった様に感じます。
そしてついにETF市場に大きな逆日歩がつきはじめており、
反動に警戒した方がいいかもしれません。
逆日歩とは簡単に言うと制度信用取引で売建をしていると支払うことがある追加コストのことです。
例えば図の1358 上場インデックス日経レバレッジ指数は、
日経平均株価に対して2倍の値動きを組成する人気のETFですが、
今日経平均株価が上昇している為、個人投資家は空売りをしています。
ただ株を借りて空売りをする為、株不足となっています。
株が出回っていない為、逆日歩がつくことになり、8月12日の時点では80円もの逆日歩がついています。
これが他の似たようなETFでも起きておりこの様な状態が続くと、
こういった日経平均株価に関するETFに対して空売りをする投資家が少なくなり、
そうなると相場の上昇の原動力がなくなってしまい、
高値の揉み合いや高値の反動安などが出やすくなるのではないかと思います。
今まで上値を抑えていたものが今度は下値の支持線になるのではないかということを、
千竃はよく「ドラゴンボール理論」と名付けてYouTubeなどで説明していますが、
今回それが出ており、今まで赤線の部分が上値を抑えていましたがそれを超えてきており、
反動安に警戒すると28200~28300円前後の押しはありそうだと思います。
そして赤線をサポートにして上がっていく様であれば、
30,000円ぐらいまでのトレンドは継続する可能性があると思います。
また25日移動平均線と200日移動平均線がクロスしており、
75日線も上抜きつつあるので、超強気の形状になるまであと少しといった感じになっています。
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