関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
3日の日経平均株価は米株安を受けて大幅安が予想されましたが、小幅続落で止まりました。
21000円付近では押し目買いが入っているようにも見えましたが、売買代金は2兆円弱。売買エネルギーはいまひとつ。
日銀ETF買いの他に年金の買いが入っている可能性はありますが・・・恐らく海外勢は買ってきていないと思います。
気になるのは昨年の米株高を牽引してきたハイテクセクターの下げ。
きのうはダウが458ドル安となりましたがナスダック指数やフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もキツい下げになっています。
2月の急落後に両指数は高値更新し、トランプバブル継続か?と思わせましたが・・・2月安値を伺う動きとなっています。
2000年のITバブル時もまずIT関連銘柄の調整が先行しましたが、ナスダックとSOX指数指数は全体相場の先行きを左右する最重要指標といえます。
高値圏での乱高下は天井の兆しとも言いますが、2月の急落から一気に高値更新をした経緯もあるだけに荒い動きが続きそうです。
また急反発して高値を取ってくるかも知れませんが、高いところでの買いは避けた方が良さそうですね。
ナスダック指数とSOX指数指数上昇の要因は色々あります。
IoTや新技術台頭による半導体需要やFAANGを筆頭とする好業績企業への資金流入等々。
私はもう一つ大きな要因として仮想通貨の採掘「マイニング」による半導体需要があるとみています。
2月にはベネズエラが仮想通貨「ペトロ」を発行すると発表して話題になりました。
仮想通貨の不正換金に北朝鮮が絡んでいるという噂も出ましたが、国家プロジェクトとして仮想通貨に取り組む国もあります。
マイニングには超高性能コンピューターが必要ですので、これが少なからず半導体サイクルに大きな影響を与えたはずです。
その一方、ビットコインを始めとする仮想通貨の価格は足元で大きく下落しています。
仮想通貨には未来がないという方もいますし、先行きはまだ不透明。
改めてビットコインのチャートを見ると昨年12月に天井をつけており、図らずも株式市場の先行指標となっています。
やはり「炭鉱のカナリヤ」だったかという気がしますが・・・
ビットコインは再び高値を越えるという識者もいます。(単なるポジショントークかも知れませんが笑)
私はビットコインを始めとする仮想通貨は投資対象として見ていませんが、市場の先行きを占う重要指標として監視を続けたいと思います。
暁投資顧問 平下
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