関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
ZTE 中興通訊 経営破綻?国有化? 今後どうなる?
7月2日に香港紙・蘋果日報が経営破綻と国有化を報じたZTE。
報道は中国国内関係者の話ということですから、ガセの可能性もあります。
中国当局やZTEからはまだ何も公表されていないようです。
ZTEの存在は知っていましたが、そんな窮状にあるとは恥ずかしながら全く知りませんでした。
ZTEが傾く要因となったのが米国による制裁措置。
今年4月に対イラン禁輸措置に違反したとして、米国は米企業によるZTEへの製品販売を7年間禁止すると発表。
これで一気に経営が苦しくなったようです。
調べるとZTEは2016年3月にも禁輸措置品を納入し、輸出規制措置の制裁を受けていました。
その後、ZTEは罰金を支払い規制遵守を約束して輸出規制措置を免れたそうです。
ZTEはその際の約束を反故していたそうで、
それを重く見た米商務省が4月に米企業によるZTEへの製品販売7年間禁止した・・・という経緯。
3月に突如降って湧いたような貿易戦争リスクですが、
実際はかなり前から水面下で中国企業と米商務省の間で激しいやり取りがあった訳ですね。
上にZTEのチャートを載せましたが、どうやら規制が発表された後暫くは取引が停止されていたようです。
取引が再開されると、一気に急落しています。しかし、きょうZTEの株価は反発しました。
トランプ米政権がZTEに対する制裁措置を暫定的に解除したと報じられたためです。
なぜトランプはZTEに対する制裁措置を解除したのでしょうか?
偶然かも知れませんが、3日に中国の裁判所が米半導体大手マイクロン・テクノロジー に、
中国本土で26の半導体製品の販売を差し止める仮処分を下したと報じられています。
これに忖度したのかも知れません。
ちょっと時系列が定かではありませんので、これは私の推測に過ぎません。
しかしまぁ、米国の制裁措置でZTEがこんな状態になってしまうわけですから、怖くて中国株は買えません。
それを今の上海総合指数の下落が良く表しています。
両者が7月6日以降歩み寄る姿勢を見せた場合は株価は一時的に大きく反発するかも知れません。
ただ、両者の応酬が激化するようであれば下値模索が続きそうです。
結果はどうなるか分かりませんので、こればっかりは動きを見て対処するしかありませんね。
暁投資顧問 平下
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