関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
日銀金融政策決定会合 結果
7月31日13時過ぎに日銀会合の結果が出ました。
結果に大きな変化はありませんでしたが、微調整ありといった内容です。
結果の見出しは「強力な金融緩和継続のための枠組み強化」
つまり、金融緩和は維持するという方向は変わらず。
政策金利のフォワードガイダンスの説明では、
「当分の間、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持する」
と書かれていました。
そして長短金利操作(イールドカーブコントロール)に関しては若干微調整が入りました。
現在0%程度に誘導している長期金利の変動幅を広げることを決定。
これは銀行の経営に配慮したのでしょう。
また、ETF買い入れに関してはTOPIX型を2兆7000億円から4兆2000億円へ増額、
日経平均型を3兆円から1兆5000億円へ減額と、買付比率変更を発表しています。
結果、今回の日銀の金融政策変更はほぼ事前のリーク通りとなっています。
市場との対話が下手と揶揄されたこともありましたが、日銀が意図的にリークしたのかも知れませんね。
気になったのは今回発表された経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、
18年度の物価上昇率見通しを前回4月の1.3%から1.1%、19年度は1.8%から1.5%、
20年度は1.8%から1.6%にそれぞれ引き下げている点です。
前回の日銀会合から日銀は物価上昇率2%の達成予想時期を公表しなくなりましたが、
上のペースで計算すると、現在の経済状況がこのまま続いたとしても
物価上昇率2%達成は早くても2022年以降となります。
それまで現状の金融緩和を続けるのはまず無理でしょう。
暁投資顧問 平下
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