関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
上海総合指数 軟調 燻り続ける米中貿易摩擦
8月2日の日経平均株価は下落。
前場にプラス圏に切り返す場面もありましたが、後場軟化しきのうの上昇分を吐き出しました。
下落要因として指摘されているのが中国・上海総合指数の下落。
先週、中国当局の景気刺激策期待で上海総合指数は若干反発しましたが、勢いがないところは気になります。
上海総合指数は再び2016年1月につけた安値を意識する動きとなっています。
中国株の下落要因となっているのが米国の制裁関税。
米トランプ政権は1日、中国に対して検討している2千億ドル(約22兆円)分の輸入品への追加関税について、
上乗せする税率を25%に引き上げると正式に発表しました。
これが嫌気されたようです。
・・・ここ最近、ずっとこうしたやり取りが続いていますが、
関税強化の報道で下落しても株価はすぐにリバウンドしています。
そのせいか、貿易戦争リスクに対する懸念や警戒は幾分和らいできたような印象。
中国は米国に対し報復の姿勢をまだ明確にしていませんので、
中国は最終的に米国に妥協し、米中貿易戦争の激化は回避されると見られているようです。
ただ、現状を考えると中国がこのまま黙っているとも思えません。
仮にそうしたリスクが浮上したとしても下値が限られるであろう安値圏、
総悲観の状況であれば過度な警戒は不要ですが・・・
米国株にしても日本株にしても下値余地が小さいとは言えません。
慎重なスタンスを維持したいと思います。
暁投資顧問 平下
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