関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
ミクシィ 急落 今後どうなる?
8月9日大引け後に決算を発表したミクシィ<2121>が売られています。
10日12時52分現在6%を超える下げとなっています。
19年3月期第1四半期(4-6月)決算は
連結売上高が前年同期比で約3割減、
連結営業利益、連結経常利益が同約5割減となっており、減速が鮮明。
株価は昨夏から下落が続いていましたが、安値を切り下げる展開が続いています。
決算とあわせて経営陣へのストックオプション(新株予約券)発行も発表しており、
業績悪化だけでなく、これも嫌気されているようです。
ミクシィの株価は去年6月に高値7100円をつけましたが、そこから10ヶ月で2600円まで下落。
これもマザーズ指数低迷の大きな一因となっています。
ミクシィは現在PER6.4倍、PBR1.16倍、配当利回り4.7%とバリュー株並みのファンダメンタルズです。
成長性で買われた企業が成長性をなくすと、幾ら割安でも売りが止まらないという一例です。
スマホゲームの「モンスターストライク」が起爆剤となり、
2014年11月から1年で株価は30倍以上になったミクシィ。
再び起爆剤を出せるかどうかが鍵ですが・・・難しいでしょう。
ミクシィの前に「パズドラ」で近年希に見る大化け株となったガンホーもそれは出来ていません。
そのガンホーも株価低迷が続いています。
ゲームが流行するかどうかは、コンテンツの魅力以外にも色んな要素が必要になってきますが、
ヒットゲームの勢いがそう長く続かないことは歴史が証明しています。
少し前のモバゲーやグリーもそうですし、ハード側のPS2やファミコンをみてもいえることです。
尤もモンスターストライクのサービス開始は2013年9月だそうですので、来月でサービス開始から5年経ちます。
かなり人気が長続きした方でだと思いますね。
以前はスマホゲームのDLランキングが動意材料になるほど、スマホゲーム株は盛り上がっていましたが・・・
私はスマホゲームに関しては、もうそういう時代は終わったのではないかと思います。
なんでもそうですが、ヒットが生まれるとすぐ模倣したものが誕生したちまち過当競争になります。
そのなかで一頭地を抜くのは容易ではありません。独創性を持たせるのはより難しいです。
まぁ、ミクシィもガンホーも任天堂も一時かなり低迷した時期もありましたが、
ヒットゲームや人気ゲーム機の誕生で一気に急騰したのもまた事実です。
ですから、この先また何かヒットを生むかも知れません。
特に任天堂などはニンテンドーDSの時もそうでしたが、捲土重来が度々ありました。
大きく下がった所で仕込んで保有を続けるのは面白いかも知れません。
暁投資顧問 平下
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