テーパリングを意識し始めた日銀

6月1日の市況解説

日経平均は28,814円と-45円安となりました。

先物のチャートを見ると強い先物主導の流れを感じました。

板が薄いので、少ない資金で先物を動かしている勢力がいる様です。

先物主導と言われていますが、今の市場はトヨタグループ関連が主導を握っています。

縦軸、横軸含めたトヨタグループ全体が非常に堅調となっています。

トヨタをまず見ていれば相場の体温が分かる状態になっています。

 

 

 

相場の羅針盤 トヨタ自動車

図の指数化チャートを見ると、トヨタは朝から上昇しており、先物は下落しています。

しかし場が閉まれば、結局先物もトヨタ自動車の方に追いついてきています。

先物主導と言われていますが、やはりトヨタ自動車は相場の羅針盤だと思いました。

 

 

 

米国市場の歪み

スキュー指数は別名「ブラックスワン指数」とも呼ばれています。

スキュー指数は潜在的なダウンサイドのリスクを示す指数で、市場の歪みを表す指数でもあります。

VIX指数との違いは、アウトオブザマネー(OTM)が買われているか、

そして買われていて割高がどうかを示しているいるところです。

そのスキュー指数が155ポイント以上となっており、非常に警戒心が出ている状況となっています。

アメリカのオプション市場の裏側では非常に警戒をしている状況ということです。

VIX指数とスキュー指数ではタイムラグが発生しているので、

これから90日以内にVIXが上昇する局面があるように思います。

今のVIXが17ポイントぐらいなので、恐らく24~25ポイントまで上昇する局面がくるのではと思います。

隠れた市場のリスクを教えてくれるのがスキュー指数だと思いますので、警戒をしながら考えていきたいです。

 

 

 

テーパリングを意識している日銀

日銀は結局5月にETFを購入することは一度もありませんでした。

月で1度も買い入れがなかったのは9年ぶりとなります。

これは明らかにテーパリングを意識しています。

 

今まで日銀のサポートによって日経平均株価やそれに関連する銘柄は嵩上げされていた部分がありました。

しかしこれからは投資家は自力走行を迫られています。

長期的なスパンで見れば相場正常化に向かっているので非常に良い事だと思います。

 

4月21日に一回だけ日銀が買いを入れた時がありました。

それは前場の引けでTOPIXが-2%以上下落した時でした。

日銀はETFを今はもう高いところでは買わなくなり、安いところで買う様になりました。

その結果、ETF含み益が過去最大の15兆円となりました。

 

5月のETF買いが無かった理由は

世界全体がテーパリングに向けて動き始めていることが影響したのだ思いました。

 

 

 

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