ハゲタカに狙われる日本株

7月16日の市況解説

16日の日経平均株価は28,003円となりました。

日経平均の週足を見ると、13週移動平均線で押し返されています。

日経平均は需給・構造・材料が少し悪い状態が続いているので、

これらがスッキリするまではこのような動きが続いていきそうです。

 

16日の日経平均の下落は、4523 エーザイ

9983 ファーストリテイリングの下落が大きく影響しました。

どちらも1000円以上の下げとなっており、

9983 ファーストリテイリングは年初来安値となりました。

寄与度が高い2銘柄が下落が響いた結果となりました。

 

そして16日に値上がりした銘柄は注目だと思います。

先物主導で揺れる日本市場で我関せずと突き進んでいる、

デジタルトランスフォーメーション関連などに注目していきたい所です。

 

 

 

膨れ上がる信用買い残


信用買い残は高水準が続いています。

ついに信用買い残は3.6兆円となりました。

一方信用売り残は減り続けており、

信用倍率は5.36倍になり、今年最大となりました。

 

 

 

狙われる日本株


信用買い残が3.6兆円まであったのは2018年3月ぐらいになります。

そしてこれは2020年のコロナショックのときには1.7兆円まで下がりました。

この時の信用買い残の整理はどのように進んだのでしょうか?

 

図の日経平均週足チャートを見ると

2018年2月にあったVIXショックで一時下がるものの、

秋ごろには一時回復しますが、

アメリカのトランプ大統領の中国引き締めなどでその後下落し続けて、

2018年12月25日のクリスマスショックとなりました。

この期間に信用買い残がいったん整理されました。

その後、日経平均は24000円台まで回復するものの、

コロナショックで信用買い残は再び整理されて1.7兆円まで下がりました。

 

なので今3.6兆円まで膨れ上がった信用買い残は

日経平均が30,000円台まで回復していくと、

似たような流れになるのではないかと思います。

 

しかしこれはヘッジファンドやCTAなどのハゲタカも同じことを考えていると思います。

恐らく先物主導で株、信用買いを投げさせて、

個人投資家がロスカットしたり、

追証になったところを狙ってくるのでないかと危惧しています。

なので日経225オプションへのヘッジをするのが良いと思います。

 

 

 

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