関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
7月29日の日銀会合で日銀はETF購入額を年間6兆円に増額すると発表しました。
市場参加者は日銀がいつETF購入額を増やしてくるのかに注目していましたが、8月4日に731億円、きょう8月10日に719億円のETFとREITを購入してきました。
10日の日経平均日中安値は16657円で前日終値から安値までの下落幅は107円。
8月4日の日経平均日中安値は15921円。前日3日終値16083円から4日安値までの下落幅は162円でした。
ちなみに4日は後場急速に下げ幅を縮めると一気にプラス転換して引けましたが、10日はそうなりませんでした。
10日の空売り比率は前日の38.9%から40.1%まで上昇しており、空売りが増えたことや休日前のポジション解消売りが後場の下げに影響したようです。
ただ、10日は為替がやや円高に振れたにも拘わらず日経平均は29円しか下落しておらず、ETF買いが株価下支えになっているのは明らか。
日銀のこの2日間のETF購入から推測すると、どうやら3桁近く日経平均が下げると間髪入れず719億円のETFを購入してくるとみて良さそうです。
大納会まで残り95営業日。
1月4日大発会から8月10日までの日銀のETF購入額は2兆1200億円。
残り3兆8800億円のETFを95日間で消化するには毎営業日約408億円のETFを購入しないとなりません。
本当に買えるのか?・・・とも思いますが、これは去年の年間3兆円ETF購入を発表した際にも同様の疑問を抱きました。
しかし、日銀は買い切りました。今回も後には引けない状況ですから、機械的にETFを買ってくるのでしょう。
株価下支え効果への期待もあるようですが、私は6兆円ものETFを買い切った後の相場がどうなるのか反動のほうが気になります。
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