関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
日本市場はGW明けの1週間で2000円も暴落しました。
日本市場の脆弱さと日本株離れが共有されてるような1週間でした。
VIX指数はこの1週間で2%しかボラティリティは上がりませんでした。
しかし、日経平均は7%以上も下落してしまいました。
先週は7%も下落した中で日銀が買った日は一度もありませんでした。
そしてMSCIという国際的な指数から29銘柄も日本株が除外されてしまいました。
千竃は日本売りのシナリオはまだ浮かび上がってはいないと思いますが、
日経新聞が報じてる様に確かに日本売りのシナリオはあると思います。
しかし、業績やファンダメンタルなどに裏付けされている株は下がっていません。
下がっているのは日経平均株価だけの状況です。
世界経済の回復期待を受けた資源国通貨(カナダ・豪ドルなど)は非常に上がっています。
その一方で資源を持たない日本の貿易収支は悪化するという思惑から
円安の圧力になっているという考え方は確かにあります。
そこで株式のインデックスは見てみると、日経平均株価は1年通せば、
ほぼ横ばいの水準になってしまいました。
これはワクチン接種率と密接に関係していると思います。
日本は下落と明暗がくっきりと分かれています。
SOX指数は3%上昇しています。
日経平均株価とハイテク株指数は密接な関係があります。
それは日経平均株価に連動しやすい電子機器・半導体株が
日経平均株価の方に寄与度が高い銘柄が結構あるので
SOX指数が暴落すると、つられて日経平均も暴落するという関係性があります。
そしてVIX指数も18ポイント台までいっているので、
今週は先週のような暴落は多分ないように思います。
この暴落の最中にボトムを打ったのが、5月13日の27,130円です。
ボトムを打った時のテクニカルは
今後また大きな暴落の波が来たらおそらく参考になると思います。
日経平均株価と25日移動平均線との乖離は27,130円ベースで考えると、
8%以上乖離していました。
そしてコロナショック前の水準では
ほぼ8~9%で底打ちするような流れでした。
そして5月13日の騰落レシオは78%、空売り比率は48%、PERは14倍台でした。
今のところこの数字を覚えておけば、
当面逆張りで入るテクニカル的な部分や質的な指標で判断できると思います。
恐らく急落は止まったと思います。
ただし、ダラダラ上がったり下がったりする展開はまだあると思います。
やはり残るのは5月20日に発表される信用買い残の推移です。
3.3兆円近い信用買い残がありましたが、
この1週間の急落でどれぐらいの信用買いが手放されたのか?
もしくは信用買いの枠を買い増しをしたのか?
それが分かることによって、追加のプット戦略などをしようかと考えています。
そして、オプション戦略ではショートストラドルを週明けにでもアドバイスしようかと考えています。
そしてダラダラ上がる、ダラダラ下がる相場に適したトレードであるショートストラングルを
仕掛けておけば大丈夫かと思います。
ただ警戒はしており、VIXがまだ上がり始めたり、信用買い残がまた増えたりすると
巻き込んで下落するというリスクは大いにあると思います。
5月相場の特徴はNYダウが上がって、日経平均が上がらなかったことだと思います。
つまりワクチン接種だったり、経済活動再開をしていない日経平均に対しての
機関投資家の興味のなさが今回の下落を引き起こした外側の要因だと思います。
だからNYダウが上昇したからといって日本株の上昇にはつながらないと思っています。
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