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歪さによって出遅れる日経平均株価

6月4日の市況解説

日経平均は3日ぶりの反落となり、28,941円となりました。

日経平均の週足チャートを見ると、28,500円~29,160円ぐらいの間を

500円程の値幅で小さい十字足を引いています。

移動平均線は26週線や13週線を押し目とした形になっています。

一方上昇を抑えているのが6週移動平均線となっています。

日経平均は3週ぶりに下落していますが、TOPIXは3週連続上昇となりました。

そして昨日取り上げたREIT指数も3週連続上昇しています。

このあたりは非常にマーケットを象徴しているような動きだと思います。

日経平均を日足ベースに考えてボリンジャーバンドを見てみると、横ばいになり始めています。

ボリンジャーバンドの+2σや-2σのこの辺りには恐らくメジャーSQ週には来ないと思います。

そう考えると、オプションの売り、もちろんロスカット等も含めて考えることができると思いました。

 

TOPIX Core30という時価総額が非常に大きい、

日本を代表するような大型株30種で構成された株価指数があります。

実はこの指数がバンドウォークをしています。

つまり強い買いのサインが出ているということです。

5月の高値水準は既に超えており、4月の高値水準に差し掛かろうとしています。

こういった様々な指数と見比べると、日経平均がその歪さによって、出遅れていることが分かります。

 

株式市場を見ると、自動車株関連が強いです。

世界全体で自動車株関連が物色されていることも影響したようです。

日本を代表するような自動車株が強いうちは、

大きな暴落が来ても東証が開いている間であれば元に戻るというリズムになっています。

 

気になる銘柄は3540 歯愛メディカルです。

東証の市場再編に備えて株式の流動性を高める為の株式の売却がリリースされました。

これによる需給悪化の懸念から、業績は好調であるにも関わらず売られていました。

この歯愛メディカルの動きに少し注目しておいた方が良いと思います。

チャートを見ると今は落ち着いていますが、こういった一時的な需給要因で下がって、

結果的には業績にキャッチアップされていくようなものだと確認できれば非常に心強いと思います。

例えば、需給悪化の懸念から売られていたところを取り戻すような上昇でも、

後追いのトレンドフォローの買いで成功しそうな気がします。

 

マザーズ指数を見てみると、軟調になっています。

これは6月にIPOラッシュが控えているので、一時的に資金が流れているからだと思います。

 

 

 

脱炭素によって今後注目されるテーマは?

脱炭素社会向けた住宅・建築物の対策案を政府が示したというニュースが話題になりました。

脱炭素社会で一番導入しやすいのが住宅・建築物関連で排出量を減らすことだと思います。

このニュースの影響で、太陽光関連が非常に物色されました。

地合いが良ければ、オフィス特化の太陽光ビジネスや、断熱・省電力などがテーマとして今後もてはやされると思いました。

 

 

 

ドルと金の関係

金とドルは、綺麗な相関関係を持っています。

ドルが上がると金が下がり、金が上がるとドル安になります。

今は金は下落していますが、これで上昇が終わったとは全く思いません。

もう少し安い局面、金のCFDで言えば1800台前半まで下がってくれば、

非常に買いやすくなって良いなと思っています。

 

 

 

米国株の転換期

ミーム株と呼ばれる、実態を伴わない小型株がバンバン買われていき、NASDAQが下落しています。

そしてテールリスクを伝えるスキュー指数(ブラックスワン指数)が高値を示していて、VIX指数はまだ低いままです。

こういった短期的ではありますが末期を感じさせる相場の状況となっています。

ここで注目したい指標があります。

それがプットコールレシオ(PCR)です。

これが今年一番低いところまで来ています。

このままプットコールレシオが低下すると相場の転換ポイントになりやすいと思います。

2019年の時も一番低いところまで行った後にコロナショックで大きく上昇しました。

なので「低い=暴落」ではなく、相場の転換ポイントになりやすいということだと思います。

 

 

 

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