4月13日の市況解説

今日の日経平均は終値29,751円と反発しました。

日経平均の寄与度ランキング見ると今日は9983　ファーストリテイリングで上がっている状況です。

今日の日経平均はファーストリテイリング頼りの一日だったと思います。

 

今日は「なんとなく上がってるな」と思われた方もいると思いますが、

売買代金は2.3兆円とそこまで盛り上がってはいません。

値上がり・値下がり銘柄も昨日の方が大きかったです。

株の中身自体を見ると今日より昨日の方が相場自体は良かった感じが致します。

 

そして気になる日経VIは直近の安値を更新しました。

ボラハゲとなって、かなり緩い状況が続いています。

 

14日はゴールドマン・サックスなどの金融株を中心に決算が多く発表され、

そしてインフレの指標となる消費者物価指数（CPI）が13日夜に発表されます。

この辺りがポイントになると思います。

 

TOPIXはほとんど変化はありません。

日経平均はチャートを見ると先物を使って右往左往しており、

むしろ昨日より悪化している感を否めない印象を受けました。

 

こういったときはチャート分析ばかりしていると展望を見失いがちになるので、

オプションの手口やデリバティブだけでなく、株の中身自体も見ていった方が良いと思います。

 

オプションは先高観、先安観がなく、日経平均はトレンドレスになっており、

ほぼ外部環境頼みになっているように思えます。

 

株式では2933　紀文食品が上場しました。

練り物で有名な企業であり、大相撲のスポンサーなどもしています。

自己資本比率をみると9％で、レバレッジをかけすぎな気がします。

何か裏があるような勘繰りもしてしまう様なIPO銘柄なのでオススメはしません。

 

値が保っていたのが半導体銘柄の6323　ローツェです。

先日も台湾TSMCと密接な関係を持っているということで紹介させて頂きました。

チャートも非常に強い形になっています。

またワクチン関連ということで4543　テルモです。

日経225採用銘柄としてはかなり軟調な方なので

もう少し面白い展開になればいいのではと思っています。

6254　野村マイクロ・サイエンスも非常に強いです。

こちらは決算も非常に良く、グロース株ではないにも関わらず好調です。

PERも高く、配当も1.3％程と非常に好調です。

そして、6299　神鋼環境ソリューションも強いです。

今日のレアアースのニュースで動意づいた印象があります。

上昇トレンドであり、非常に割安な銘柄となっています。

配当もこの水準でもまだ2％以上あり、需給も良いです。

 

 

 

着々と進む脱コロナ

着々と脱コロナが進んでいます。

イギリスの株価は冴えませんが、50代以上の全員に1回目のワクチン接種が完了しました。

そして世界最速でワクチン接種を進めているイスラエルは経済活動を完全に再開しています。

アメリカでは1日当たりのワクチン接種回数が400万回を超え、

2週間前倒しをして、19日から全成人のワクチン接種を進めます。

しかし日本では蔓延防止など、思い切った経済活動は未だ再開されていない状況です。

ワクチン接種は海外ではネットで予約ができることもあり、この辺で日本の遅れを感じます。

 

 

 

脱炭素に欠かせないレアアース

今日はレアアース過半出資容認のニュースが気になりました

レアアース供給が途絶えるリスクを減らす為に資源開発への資金支援を拡充するそうです。

高山の探査・開発に出資する民間企業の負担を減らし、脱炭素に必要な重要資源の確保を目的としています。

レアアース関連なら3036　アルコニックス、4004　昭和電工などを監視しようと思っています。

 

 

 

増え続ける信用買い残

市場の信用取引高が気になっています。

12月からずっと信用の買い残が増えているので注意が必要です。

なぜ注意が必要なのかというと、外部環境頼み部分があるので

もし世界的にリスクオフになったら、今なんとか持ちこたえているものが崩れる可能性があります。

なので今後も注意しておく必要があります。

 

 

 

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