菅首相電撃退陣!!政局で動いた日本株!!

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9月3日の市況解説

3日の日経平均株価は29,128円と大幅続伸となりました。

背景には菅首相の電撃退陣によって、

自民党が選挙に勝てるかもしれないという思惑があった様にみえます。

ここまでコールオプションが急騰するとは予想外でした。

 

米国の雇用統計が発表されて、NYダウは少し下がっていますが、

日本株の堅調さを支える米国債10年利回りは2.74%と急伸しました。

また金も1.03%と上昇していました。

 

株式では今週1週間を通して、

日本株は変化の中にチャンスを見出そうとしていました。

その根底にあるのは日本株の業績の凄さがあった様に思います。

騰がるチャンスはいくらでもあったので、

きっかけさえあれば何でも良かったのかもしれません。

 

そして月曜日や火曜日のコールオプションの異常がトリガーだったと思います。

TOPIXは30年ぶりの高値水準となり、殆どの主力大型株が上昇しました。

振り返れば今週の動きは、

全てこの政局に帰結していたのではないかと思ってしまう1週間でした。

 

 

 

政局で動いた日本株

恐らく菅首相の退陣によって、

今自民党内部は相当混乱していると思います。

横浜市長選の結果を経て、海外投資家や機関投資家では

与党が大敗するといった見方が蔓延していましたが、

菅首相が退陣することによって、与党が大敗するリスクが低下しました。

このことが相場のポイントだったと思います。

 

そしてこの週末で政局報道が過熱していくと思います。

政局で上昇した分、政局のリスクに気を付けた方がいいと思います。

 

金融緩和の面では高市氏が騰がると思います。

しかし株に関しては、河野氏はエネルギーやデジタル面で力を入れていますし、

岸田氏はコロナ対策を中心としているので

医療株や薬品株あたりの銘柄に注目が集まる可能性が高いと思います。

 

 

 

コールオプションとマザーズ指数


図はコールオプション9月限29,750円のチャートです。

こちらは160倍まで上がりました。

先日した予想から大幅に上昇してしまい、

急騰を読めなかったことを申し訳なく思います。

しかしこういった160倍まで値上がりするのが、

オプションの怖さであり、強さであり、脆さでもあり楽しさでもあると思います。

 


一方、マザーズ指数は上昇しませんでした。

図はマザーズ指数のチャートです。

マザーズ指数に関しては日経平均の底打ち2日前に底打ちをして、

8月はマザーズ指数が底打ちすると見ていました。

8月18日に底打ちしてから急伸していましたが、9月2日から少し軟調となってきています。

なのでマザーズ指数のリズムから見れば、日経平均もこれに追随する可能性があります。

今は相場が急騰していますが、2~3日後にそういった影響が出るのではという考えもあります。

特に9月7日は大きな変化日となっており、

レイバー・デー明けには新しい資金フローが出てくるのではないかと思います。

だから来週前半に上昇しても週後半に痛いしっぺ返しがある可能性も考慮しておきたいです。

やはり先物やオプション主導で動いた今回の上昇なので、

SQが終わったらどうなるのか、

また政局も変わってくるのかなどを頭の片隅で考えておきたいです。

 

 

 

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