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9月28日の市況解説

28日の日経平均株価は30,183円と続落となりました。

28日は権利付最終日で、今の相場は軟調となっています。

 

株式を見てみると、海運株の下げが目立ちました。

海運大手3社全て下落しており、

中国の電力不足により値動きが悪くなるのではという思惑や、

28日が権利付最終日だったこともあり下落に拍車がかかった様に感じました。

この中国を巡る電力不足は欧州にも飛び火して、

更には今年の冬にでも日本に飛び火しそうな気がします。

そして時価総額が非常に大きい6861　キーエンスが軟調となっています。

9月1日からのラリーを全部戻し始めています。

そして6920　レーザーテックも－3％強の下落となりました。

キーエンスもレーザーテックも特に配当が高いわけではないのに売られていました。

こういったマーケットを先導していく様な銘柄の下げが目立った一日でした。

一方、アフターコロナ銘柄は変わらず強いままでした。

 

サプライチェーンの圧力や中国の電力不足、そして資源価格が急騰しています。

忍び寄る悪いインフレ、スタグフレーションの影を感じますが、

恐らくコストプッシュ型のインフレになりそうな予感がします。

 

29日は自民党総裁選なので政局が大きく動くことになりそうです。

 

 

 

資源価格が急騰!!

資源価格が急騰しています。図は原油CFDのチャートです。

原油は今年最高値辺りにタッチしそうな勢いがあります。

ガソリン価格は消費者のマインドを左右しやすく、

特に原油は年末にかけて上がっていく季節性があるので、

このように上昇していくのは非常に怖いものがあります。

 

次の図は天然ガス先物のチャートです。

こちらも非常に怖い形状のチャートとなっており、資源価格が3倍に膨れ上がっています。

こういったことは滅多にない事なので非常に怖い状態となっています。

 

欧州はCO2削減の為に再生可能エネルギーでトップに立ちましたが、

結局は天然ガスが不足したり、電力が不足したりとなって、

結果石炭を非常に使っているという状態になっています。

 

原油はタイヤやポリエチレン、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、プラスチックなど、

生活に必須なものの原料となっています。

その原油価格が上昇すると、どうしてもインフレ懸念がおこり、物価が上昇します。

尚且つ中国や欧州の電力不足などで供給不足がおこり、悪いインフレになる可能性があります。

そしてサプライチェーンが圧迫されることにより、企業の業績が落ち込みます。

テーパリングよりもコストプッシュ型のインフレの脅威が怖くなりつつあります。

 

 

 

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