関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
今世界中で値上がりの現象が目立ちます。
直近の世界のインフレ率をみると、アメリカでは直近で7.0%程高まっています。
また日本は0.6%と低いインフレ率のように見えますが、
実は食品など細かく分類したインフレ率では非常に高まっている状況です。
この状況から見てもインフレが今年の相場のテーマであることは間違いありません。
今世界中では色んなサービス・モノが値上がりしています。
コロナ禍では株がいの一番に上場しており、次にコモディティ市場が上昇しました。
そして遂に日本のサービス・モノも値上がりしてきました。
2021年下半期にあった値上げを振り返ると、
吉野家・すき屋の値上げ、日清製粉グループの小麦製品の値上げや
パンやバター、マーガリン、コーヒーなどの食品関連などの値上げが目立ちました。
また今後はハムや冷凍食品なども値上がりが予定されています。
そしてノート、ファイルなどの文房具や住宅用建材設備の値上げ、
サービスではディズニーランド&シーの入園料の値上げや、
大手電力会社や大手都市ガスでもそれぞれ値上げが実施されました。
こういった様に私たちの生活と密接に関係するものの値上げが目立ちました。
これは世界全体がパンデミックによってクラッシュしない様に、
世界の中央銀行が無理矢理お金をばら撒いてキープしたことから始まります。
お金をばら撒いたことでキープ出来たことによって、マネーの回収が始まりました。
そしてモノやサービスなどの価格の値上げによって企業はマネーを回収します。
それが巡り巡って我々消費者にダメージが来るという循環になっています。
全てのものが値上がりしたらコロナバブルの最終着地ポイントだと思います。
日本で出来るコモディティ投資としては金の直接投資があります。
【1540】純金上場信託(現物国内保管型)というものがあり、
このETFは一定数持っていれば受益権と引き換えに金の現物を受け取ることが出来るETFです。
また今多くの金の買い越しを中国がしており、
中国はデジタル元発行の為に恐らくこれからも金の保有を増やしていくと思われます。
またドル建てベースと円建てベースではパフォーマンスが大きく異なり、
円建てベースでは円安の影響で8%もパフォーマンスが上昇しています。
なので円安がこれから進むとすれば円建てベースでの金のETF投資がいいかもしれません。
また日本からできるコモディティ投資のETFで有名なものに、
WisdomTree(ウィズダムツリー)の投資信託があります。
WisdomTree(ウィズダムツリー)とはNYを拠点とする上場投資信託提供会社であり、
資産運用会社で唯一日本に上陸しており、アメリカの主要なETFプロパイダになっています。
その中のETFの1つに【1697】WT大豆上場投信があります。
これはBloombergの大豆インデックスに連動する様に作られたETFです。
千竃としては大豆には結構チャンスがある様に感じており、
もちろんコモディティに対してのヘッジもさることながら、
今話題の植物肉や健康志向などで需要が高まるほど、
大豆の価値も騰がり、商品としてのインフレヘッジも出来ると思います。
また他には【1695】WT小麦上場投信や【1696】とうもろこし上場投信などがあります。
今年1年間インフレが進む中で一番パフォーマンスが良かったのは原油のブルでした。
【2038】NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETNは、
原油の価格に2倍連動するETFで、今回の1年間で一番パフォーマンスが良かったです。
ただこれは非常に投機的で、原油が大きく下がったら2倍損するのでお勧めはしません。
しかし原油は150ドルまでいくという予想もありますので、
原油に投資をするなら【1690】WT WTI原油上場投信の方がまだ良いと思います。
また【1688】WT穀物上場投信という穀物がまとめられているETFや、
【1687】WT農産物上場投信という大豆や大豆油、砂糖などが組み入れられたETFもあります。
また原油などのエネルギー系にまとめて投資をしたいと思うなら、
【1618】NFエネルギー資源上場投信もあります。
このETFは【5020】ENEOSホールディングスや【1605】INPEX、【5019】出光興産など、
数多くの日本を代表する様な石油石炭系の企業をギュッとまとめたETFとなっています。
なのでこのETFを持っていても多少のインフレヘッジにはなるかと思います。
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