経済制裁が出来ない日本とエネルギー政策依存

注意書き①

激動のウクライナ情勢

今ウクライナを巡って色んな情報が毎日更新されています。

今回のウクライナ情勢で千竃が思ったのは、

自国は自国で守らないといけないという危機感と、

他国のアイデンティティも尊重しなければならないと感じました。

 

近代戦の本質が経済的競争の延長戦にあることは明らかで、

ロシアは世界で屈指の資源大国ですが、その資源を巡って多くの戦争が起きていました。

プーチン大統領の狙いは首都キエフの制圧と政権の転覆とされています。

しかしそんなことは認められるわけがありませんが、

NATOは部隊派遣をしないと決定し、

アメリカのバイデン大統領は米国軍の派遣をしないと強調しています。

 

 

 

虎視眈々と行動をしていたロシア

そしてプーチン大統領の動きはアメリカの経済危機を狙っていたかの様な動きでした。

G8で目立った行動を起こさなかったプーチン大統領でしたが、

その陰で何をしていたのかいうと、対外債務を大きく減らし、

天然ガスや原油などの収入でまずは財政を健全化し、同時に軍拡をしていました。

そして金の保有を増やしながら、ドル決済に変わるユーロそして人民元決済の構築もしており、

これから始まる経済制裁、即ちドルの決済軸からの排除に対しての対策をとった行動をしていました。

アメリカがモンロー主義に回帰していくのを辛抱強く待ち続けた結果が、今回の侵攻となりました。

しかしこの侵攻はプーチン大統領の徒花になると思います。

 

 

 

ロシアへの依存度

欧州ではロシアのエネルギー依存が大きく、様々な国がエネルギーをロシアに依存しています。

日本ではロシアに主に自動車や部位を輸出しています。

そしてロシアから輸入しているのは、LNG(液化天然ガス)や石炭、原油など

エネルギー関連のものが多いです。特にLNG(液化天然ガス)は日本がトップの輸出国となっています。

しかし実際はそこまで日本はロシアに対してエネルギー依存はしておらず、

10年前に中東からの依存度を減らす為にロシアから原油や天然ガスを輸入する様になっており、

全体では日本が輸入する化石燃料総額の1割にも満たない程度です。

とはいえ今すぐLNGなどを打ち切られてしまうと怖いものがあり、

そういったところが日本が中々強く出れない理由だと思います。

 

 

 

ロシアへの依存度が高い企業

そんな中ロシアへの依存度が高い企業として、2914 JTが挙げられます。

営業利益の過半数を海外たばこ事業で稼いでいるJTですが、

ロシアは世界3位の喫煙国となっており、大きな割合を占めています。

2018年にはロシアのたばこ会社を買収しており、ロシア経済と密接なものがあると思います。

今すぐ下落するとは考えにくいですが、カントリーリスクがあることを注意しておく必要があります。

 

 

 

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