関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
1日の日経平均株価は26,844円と3日続伸となりました。
日本市場に投機的なマネーが入ったことにより、心地の良い上昇となりました。
その中でもマザーズ指数は底打ちかのような上昇をみせました。
チャート上では底値圏で赤三兵となっており、形上では底打ちの様になっています。
しかし今の日本市場に入ってきているマネーは投機的なものなので、
短期的で逃げ足がはやいものだと考えています。
実際上昇していたマザーズ銘柄も黒字のものより赤字のものが多く、
リターンリバーサルを狙った投機的な上昇の様に感じました。
成長性を期待して買われていた様には見えませんでした。
株式を見ると、チタンの主要供給国であるロシアから調達が難しくなるという思惑で、
チタン株に短期的マネーが入っており、5727 東邦チタニウムは5.8%の上昇となりました。
またトヨタ自動車のサイバー攻撃をきっかけにサイバーセキュリティ関連銘柄も上昇しており、
4704 トレンドマイクロが5.6%、2326 デジタルアーツが11.9%の上昇となりました。
ただインターネットのインフラストラクチャーを担っているものは米国企業が多く占めており、
真のセキュリティ関連銘柄というものは日本株にはなく、米国株にあると考えています。
今市場には投機的なマネーが入ってきています。
高値からのリターンリバーサルの動き、
つまり揺り戻しのような、底値からの上昇の動きに拍車がかかっているだけで、
今の市場は短期的あるいは投機的な上昇だと考えています。
理由としてはFF金利の動向にあり、Fedウオッチでは3月の利上げ幅を0.5%利上げする確率が
ロシアの有事によって6%まで低下しています。
今回のウクライナ情勢によってFRBの利上げが弱まるのではないかという思惑があり、
今まで利上げ加速の懸念で下落していたマザーズ指数が
大きく上昇することになったのだと思います。
しかし結局利上げする事実は変わらないので、
マザーズ指数はまだ底打ちだとは判断できないと考えています。
SWIFT排除で起こることとしては、
ロシアにおいては外貨調達途絶による通貨危機だと思います。
またロシア以外の国では、資源価格の上昇が警戒されます。
食料などを含む資源価格が高止まりした動きが我々の家計に大きく打撃を与えるかもしれません。
またロシアも外貨準備が全く換金できないわけではありません。
なぜならロシアは人民元や金などで約3割近くは換金可能だと言われています。
しかしだからといってSWIFT排除が無意味というわけではなく、
ロシア向け輸出規制がされることでロシアの重要産業の育成が困難になります。
直ぐに効果が出るものではありませんが、確実にロシア経済に傷をつけるものとなっており、
時間が解決するのではないかと言われています。
こういった情勢の中で非常に難しくなってきたのが金融正常化です。
これからエネルギーや食品の高騰が想定され、世界の資源需給の逼迫は不可避だと思います。
ますますスタグフレーションへの道が出来上がっている様に感じます。
いつもブログにアクセスして頂きまして ありがとうございます。
もし今日のブログ記事が投資の参考になりましたら大変お手数ですが
こちらのバナーをクリックして暁投資顧問の応援をして頂けますと幸いです。
最新情報をお届けします