関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
今の相場は円安となっており、ドル円は120円台となっています。
そこで今回は円安恩恵銘柄の中でも有名なトヨタグループについて解説していきたいと思います。
図は3月24時点の日経平均株価と7203 トヨタ自動車の年初来のパフォーマンスを比べたものとなっています。
日経平均が-4%に対して、トヨタ自動車は-1.54%とパフォーマンスは非常に高いものとなっています。
なぜならトヨタ自動車は円安で大きく恩恵を受ける銘柄だからです。
トヨタ自動車は1円円安になると400億円の営業利益が上積みされます。
なので進む円安に対して非常に良い企業となっています。
想定為替レートより約10円以上円安となっている今、トヨタ自動車の営業利益は約4000億円上積みされます。
そういったことを踏まえて3月23日にトヨタ自動車はいち早く自社株買いを表明しました。
そのような強さが日経平均に対してアウトパフォームしているんだと思います。
トヨタ自動車は日本でも非常に売上が大きい企業で、営業利益は2兆円を超えています。
これは日本企業では初の快挙です。
そんなトヨタ自動車が属するトヨタグループの子会社は507社あります。
実はトヨタグループの中心はトヨタ自動車ではなく、
6201 豊田自動織機であり、トヨタ自動車の大株主となっています。
また豊田自動織機はトヨタグループを支えるトヨタ御三家の一つです。
そして豊田自動織も1円円安になると約14億円の営業利益が上積みされ、
トヨタグループの中でも為替感応度は高い方だと思います。
また御三家の一つである6902 デンソーは、世界でも有数なメガサプライヤーです。
トヨタ御三家でありながら、トヨタ以外の自動車メーカーにも多くの部品を提供しています。
こちらは1円円安になると約25億円の営業利益が上積みされると言われています。
そして最後に紹介する御三家は7259 アイシン精機です。
アイシン精機は開発力と生産力を合わせた総合的な技術力が非常に高い企業で、
自動車部品メーカーでは世界有数の規模を誇る自社の試験場を持っています。
そしてこの御三家を支える重臣として3116 トヨタ紡織があります。
こちらは自動車のフィルターと内装品で世界で高いシェアを誇る企業となっており、
もし自動運転がメジャーになると付加価値が上がるのではないかと思います。
恐らくこれからのトヨタグループは完全なエコシステムの確立を狙っていると思います。
例えば開発を進めている全固体電池は未来のバッテリーとして期待がかかっています。
そして水素自動車の開発も進めています。
またトヨタの未来都市「Woven City(ウーブン・シティ)」という街の開発にも力を入れています。
近い将来、トヨタグループは街を創ることをビジネスとして考えているのではないかと思います。
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