膨れ上がった日銀のETF

注意書き①

4月8日の相場解説

8日の日経平均株価は26,985円と3日ぶりの反発となりました。

そして8日はオプションSQ日でもあり、SQは27,122.37円となりました。

そこから日経平均は終値まで超えることは出来ず、やや弱いような印象を受けますが、

プライム市場、スタンダード市場、グロース市場では値上がり銘柄数の方が多かったので、

千竃としてはそこまで弱気な相場だとは思いませんでした。

 

株式を見ると大型株の商社株などが軟調だった印象があります。

例えば8058 三菱商事は3.6%の下落となっていました。

しかしグロース株などは非常に強い印象を受けたので、

全体的に市場が弱いとは感じませんでした。

米国では投資の神様ウォーレン・バフェット氏が

珍しくハイテク株であるHP(ヒューレット・パッカード)に投資を決定しました。

ただこれはハイテク株に注目しているというよりは、

PER約7倍、配当利回りが約3%というバリュー株らしさに投資をしたのだと思います。

 

 

 

膨れ上がった日銀のETF

日銀は今までデフレ脱却の為に、

株式市場を通して経済をテコ入れするという取り組みの一環でETFを購入してきました。

そして日銀が保有しているETFの残高は国内のETF市場全体の約80%を占め、

国内株式市場の約7%相当まで膨れ上がってしまいました。

日銀が市場の混乱を避けるペースでこのETFを売却するには150年かかると言われています。

 

この35兆円にもなる規模のETFはある意味大型爆弾であり、

市場に対して大きな売却圧力がかかる危険性を常にはらんだ状態となっています。

なのでこのETFを保有していくのか、それとも有償譲渡していくのか、

または無償譲渡していくのか、法的措置を使ったスキームの形成が必要になるかと思います。

そしてこの問題の出口論としては香港式がGPIF式になるのではないかと思います。

 

 

 

市場はオプションに先導されている

220408日経平均とオプション
最近の日経平均株価はオプションに値動きを先導されていると思います。

図は日経平均株価の日足チャートで、

赤丸部分の3月16日に日経平均が25,500円の揉み合いを上放れしたとき、

27,500円のコールオプションの建玉が5000枚ほど増えました。

そして青丸部分の3月25日にその建玉が一気になくなりました。

これは短期的な積み上げがコールオプションを通じて株高に伝播して、

中小型株に火がついた形だと思います。

そして建玉が一気になくなったと同時に日経平均の上昇への勢いがピークアウトして、

そこから大きく下げて今に至る形となりました。

 

 

 

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