関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
9日の日経平均株価は28,246円と5日続伸となりました。
明日10日はメジャーSQが控えています。
株式市場を見ると、グロース株の上昇が目立ちました。
4015 アララは17.7%の上昇、4169 ENECHANGEは14.35%の上昇で
どちらもストップ高となりました。
4571 ナノキャリアは11.3%の上昇、3927 フーバーブレインは8.35%の上昇で
ともに年初来高値を更新しました。
また4478 freeeは10.2%の上昇、4014 カラダノートは9.84%の上昇となりました。
このようにグロース市場の銘柄が非常に伸びた一日となりました。
グロース株に流れ込んだ資金はどこからやってきたのか探ってみると、
海運株から流れてきたものではないかと思います。
海運業は-7%の下落となっており、9107 川崎汽船は11.13%の下落、
9104 商船三井は7.74%の下落、9101 日本郵船も6.99%の下落と海運大手3社全て大きく下落となりました。
つまり今までずっと上がっていた海運株が一斉に売られて、
その抜けた資金がグロース株に入ったという相場の転換ポイントのような物色がありました。
地合いの良さは健在で日本株の堅調さが続いていますが、
10日のメジャーSQで先物やオプションが強制決済されることで、
先物買いを積み上げていく、買い残を積み上げていく感じが
途切れるかもしれないという不安があります。
今年の1月~3月の相場を経験したことで、
メジャーSQで大きく上がった後に少し失速してしまうといった脆さを
意識してしまう個人投資家は多いと思います。
その背景には図のバルチック海運指数の下落が関係しています。
このバルチック海運指数が今下落しており、
様々な証券会社が海運業が少し危ないかもしれないというレポートを出したことで、
米国の海運株の下落が起きて、それがアジアの海運株にまで影響が広がりました。
そして世界全体的に海運株は今かなりのキャッシュポジションにさらされることとなりました。
日経225先物取引にはメリットは確かにありますが、一方でデメリットもあります。
個人投資家の目線で見るデメリットとしては、
揉み合い相場で保有してしまったり、
欲が出てしまって損切りや利益確定が難しくなったり、
急騰や急落で容易にナンピンが出来てしまうといったものがあります。
なのでこのデメリットを少しでも抑える為には、
オプション取引を併用をするのが良いかと思います。
こういったときにこそカバード戦略が効いてくるのではないかと思います。
カバード戦略とは、「先物を売り+プット売り」、「先物を買い+コール売り」といった
それぞれ反するトレードを行う戦略です。
例えばカバードプットの場合だと、
先物を売り、割高なプットオプション(到達しない権利)を売ります。
そうすることで先物が上昇して、先物の損失が膨らんだとしてもプットオプションの減価に繋がり、
オプションの取引で得た利益を先物の損失に充てることができます。
オプション取引と日経225先物取引を上手く使うことで
なるべく手堅い取引にしていくことができます。
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