関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
20日の日経平均株価は25,771円と続落となりました。
日経平均株価は5月の安値を割り込みました。
株式市場を見ると、コモディティ関連株や半導体株への機械的な売りが目立ちました。
前場からずっと売られる流れがあり、5401 日本製鉄では3.93%下落、
5020 ENEOSホールディングスは5.05%の下落となっており、
8035 東京エレクトロンは5.2%の下落で10日連続安となりました。
他には8002 丸紅が6.56%の下落で、
4755 楽天グループが4.73%の下落で年初来安値を更新しました。
楽天グループはちょっと底が見えない状況となっており、
楽天モバイル事業がキャッシュフローを悪化させているという印象が非常に強く、
現状はそれが株式評価を下げている一因になっていると思います。
一方で上昇している銘柄もあり、6564 ミダックHDは5.13%の上昇、
9010 富士急行は3.07%の上昇となりました。
そして不気味な上昇をしている銘柄もあり、
学校の卒業・記念アルバムの制作をしている7901 マツモトが69.04%上昇で
年初来高値更新でストップ高となっており、仕手株の気配を感じました。
そして9984 ソフトバンクグループが3.03%の上昇となっており、
何とか日本株下落の歯止めになった印象を受けました。
ただ千竃としてはソフトバンクグループの価値に関しては懐疑的な思いがあります。
そして日銀の黒田総裁が首相官邸入りをして岸田総理と会談し、
「急速な円安進行は好ましくない」という旨を示しました。
非常に選挙を意識した流れを感じ、第一ステージでの介入の様なものなので、
これによって円安のスピードが落ちることはあっても、円安の方向性は止まらない様に思います。
20日の日経平均株価が下がっていたのにも関わらず、
軒並みプットオプションは前日比(先週金曜日)より下がっていました。
なのでボラティリティを誘発する様な下げはひとまず落ち着き、
近日中は大きな急落はない様に思います。
海外投資家の総アセット売りがあったからではないかと思います。
日本株だけではなくアジア市場も一緒に売られていたので、
本日の下落は日本株独自要因ではなく、
海外投資家の損切、即ち総アセット売りが起きたからだと思います。
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