関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
21日の日経平均株価は27,803円と6日続伸となりました。
日経平均株価は27,000円を大きく抜けてきており、
値上がり銘柄数は約1400銘柄、値下がり銘柄は約400銘柄となり、
昨日の全面高とは勢いが少し下がってはいますが
総じて強い基調は変わっていない印象を受けました。
日経平均株価のチャート上でも200日移動平均線を上抜き始め、
非常に見栄えが良い状況となっています。
しかし日経平均株価が200日移動平均線を上抜いたのは、
6月では2~3日間だけで、4月・5月は上抜くことも出来ませんでした。
なので22日・25日辺りが鬼門となってくるのではないかと思います。
コロナウイルスの感染者は増加し続けていますが、
そういった状況にも関わらず、JR各社は1%も下がっていません。
6030 アドベンチャー、6561 HANATOUR JAPAN、3926 オープンドアといった旅行関連銘柄は上昇しています。
そういったペントアップ需要は強いものとなっており、
この強さがあることを考えると相場の基調は強いんだなという印象を受けました。
そして相場の強さや弱さなどの過熱感を測る騰落レシオ(25日)は130を超えており、
買いの熱が非常に高くなっていることが分かります。
一般的に騰落レシオが130~140辺りを超えていくと急ブレーキがかかりやすい傾向があり、
少し株の買い過ぎではないのかといった状況になりそうな気配はあります。
また20日の空売り比率が40.2%と非常に少なくなっており、
これは6月8日の流れとよく似たようなものを感じます。
実際6月8日に空売り比率が40.4%と少なくなったときは、
直近強含んでいましたが、そこから一時的ですが日経平均株価は急落しています。
なので今の騰落レシオや空売り比率の状況から見ても株の買い一色となっており、
過熱感という意味ではここから少し揉み合ってくれないと、
将来的にまた日経平均が大幅下落する可能性が出てきます。
反リフレ派や金融緩和策のアナウンスを先月から警戒していた日銀金融政策決定会合がありましたが、
結局市場の予想通りの現状維持という結果が出ました。
そしてECB(欧州の中央銀行)の金融政策決定会合も控えているので、その動向に注意しておきたいところです。
また米国資産運用大手のブラックロックの今年上半期の損失合計が
1兆7000ドルという巨大な額になったということで話題になりました。
日経平均株価は場中にスピード調整をしていましたが、
その一方でグロース株が非常に強いものとなっていました。
東証グロース市場指数は5月・6月の高値を超えており、青天井モードに入ってる様に感じました。
グロース市場は事業実績の観点から見て、
相対的にリスクが高い企業向けの市場となっており、ハイリスクハイリターンな銘柄が多いです。
そういったものに買いが入っていることを考えると、
投資家は相対的にリスクが高いものを選んでおり、リスクオンになっていることが分かります。
今の市場を見ると、明らかにオプションマーケットが主導していると思います。
そしてオプション市場の指針となる日経平均VIを見ると、
ここ2カ月間の安値を更新し始めており、ついに20ポイント台を切ろうかという状態まできています。
中央赤枠を見ると5月下旬に日経平均株価がメジャーSQに向かって上昇しようとしていた時は、
日経平均VIは急速に低下していたことが分かります。
この5月下旬の日経平均株価の急騰、コールオプションの急騰、プットオプションの下落といった
楽観相場は1週間程度で終わりを迎えました。
なので今の状況を考えると、日経平均VIが20ポイント台を切っても、
1週間程度は楽観相場が続くかもしれませんが、その後は少し警戒していた方がいいかと思います。
なぜなら暴落は楽観から生まれるものだからです。
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