関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
17日の日経平均株価は29,222円となり、
今年1月以来、約7ヶ月ぶりに29,000円台を回復しました。
例年なら夏場だから閑散相場になっていることが多いのですが、
夏バテ知らずの日本市場となっています。
ただ本来の上昇とは多少違う趣きがある様に感じます。
そして株式市場を見ると、バブリーな状況となっており、
市場規模が小さい企業や仕手筋の気配を感じる銘柄でさえ上昇しており、
市場が欲望モードに走っている印象を受けました。
これは日本市場だけでなく米国市場でも似た様な現象が起きています。
4596 窪田製薬HDは13.42%の上昇となり、2158 FRONTEOは9.3%の上昇となりました。
また市場ではSBI証券が7974 任天堂のレーティングを98,000円に引き上げたことが話題になりました。
しかしさすがに約6万円の目標を約10万にするのは行き過ぎではないかと思います。
そんな7974 任天堂は3.05%の上昇となりました。
25日移動平均線と日経平均株価のローソク足の終値の距離、
即ち移動平均線乖離率を見ると、5%まで拡大しています。
過去のデータから見てだいだい6%~7%になった段階で、
日経平均のトレンドは若干下落傾向、あるいは上昇が収まる傾向があります。
つまり上昇ピッチが早く、早い分下げがストンとくる可能性が出てきます。
なのでそろそろ様子を気にかけながら動く段階に入ってきたのではないかと思います。
今回の上昇の背景には3つのショートポジションの存在が関係しています。
それが「ラッセル2000のショート」、「S&P500のショート」、「日経平均のショート」です。
ラッセル2000のショートもS&P500のショートも機関投資家の売りが非常に溜まっています。
そして日経平均のショートはETFや先物の売りの残高で、これが非常に増えています。
サウジアラビアの政府系ファンドが米国市場がリセッション懸念で下落していた時期に
大きく動いていたことが判明しました。
なんと70億ドル余りの投資をして、米国株のポジションを新たに構築していました。
なぜこんなにもサウジアラビアは資金があるのかというと、「戦争」が関係しています。
サウジアラビア国営の石油会社は第2四半期利益が6兆円を超え、上場以来の最高益となりました。
そういった資金を使って米国のテクノロジー株を買い漁っていました。
つまり原油高で増えた資産で米国株を買っており、これが市場の上昇の追い風となりました。
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