円安なのに日本株が騰がらない!?

注意書き①

9月7日の相場解説

7日の日経平均株価は27,430円と反落となりました。

今の市場はオプション取引に支配されている様な動きがあります。

市場関係者の間では「魔の水曜日」という言葉があります。

これは「SQ週の水曜日は相場が軟調になりやすい」というもので、

そういったオプションを使った乱暴な値動きが顕著に出た一日だと思いました。

円安は更に加速して、ついに1ドル144円台をつけました。

これは1998年8月以来、24年ぶりの水準となりました。

超投機的な動きが起きており、日銀も買いオペを実施していました。

しかしこんなに円安となっているのにも関わらず、日経平均株価が下がったのは、

急激な円安に市場が動揺してしまったことと、

市場がオプション取引、デリバティブ市場に支配されつつあるからだと思います。

なので株式に関してはそこまでダメージを負っておらず、

むしろ日経平均株価がダメージを受けている状況だと思います。

 

日本市場は日本株安、日本債券安、日本円安とトリプル安となりました。

2022年は頻繁にこの状態が起こっており、

こういった状態が頻発しているのは非常に良くない状態だと思います。

 

株式市場を見ると、自動車の7203 トヨタ自動車は0.68%の下落ですが、

中古車販売関連の2788 アップルインターナショナルは5.76%の上昇、

7199 プレミアグループは6.03%の上昇で年初来高値を更新しました。

また9101 日本郵船の長沢社長が年末に向けてリセッションを警戒しているというニュースが話題になり、

海運株が軒並み大幅下落となりました。

9101 日本郵船は7.92%の下落、9104 商船三井は7.01%の下落、9107 川崎汽船は6.18%の下落となりました。

 

 

 

円安の背景には何があったのか?

220907円安
円安が止まらないというよりは、どう見ても今はドル高の状況だと思います。

世界的に通貨安になって、対ドルベースになってドル高になっている様に思います。

今は最も円安のピッチが速くなっており、1979年の円安ピッチを上回る勢いがあります。

確かに株にとっては良い側面もありますが、

消費者目線では良くないゾーンに入りつつあると思います。

そして今の円安は日米の政策や金利差も関係していると思います。

 

 

 

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