関東財務局長(金商) 第2654号
一般社団法人日本投資顧問業協会 第012-02597号
先週は株安が止まらなかった1週間となりました。
先週金曜日の米国市場は強烈な下落となりました。
NYダウは500ドル安となり、年初来安値更新となりました。
今の米国市場では米国株に投資をしてはいけないという流れが出てきています。
また欧州市場はエネルギー問題やインフレで非常に混乱しています。
それなら日本市場に資金が流れるのがいつものパターンでしたが、
日経平均株価は26,000円を割れており、バリュエーションを無視した売りが続いています。
こういった時こそ千竃はオプション取引の出番だと思いました。
今の市場は日米ともにパフォーマンスだけ見ると、
コロナショックの再来とも言えるレベルに落ちており、
それだけマーケットが疲弊して、緊迫している状況となりました。
先週を振り返る上では、やはりイギリスの動向が欠かせないものとなりました。
イギリス新政権による巨額の減税と巨額の財政拡張策が引き金となり、
国債を売ろうとしていた流れから無制限に国債を買う流れに変わり、
これがマーケットから非常に嫌気されて、
債券安・株安・通貨安のトリプル安が起きてしまいました。
今回のトリプル安により、年金基金やヘッジファンドのプレーヤーが
直接デリバティブ取引を使ってリスクを取っていることが明らかになったので、
欧州発の流動性ショックが起きることは明らかだと思います。
今回の下落は第一波で、いずれ1年以内には第二波、第三波が訪れる可能性は高く、
それだけ欧州初のショック安は警戒した方がいいと思います。
今までは「中央銀行には逆らうな」が投資家が築いてきた合言葉でしたが、
この合言葉が若干崩れてきている様に思います。
今は「中央銀行には逆らうな」が「中央銀行を疑え」に変わってきていると思います。
「中央銀行が放つアナウンスメントをまずは疑え」ということが、
これからの時代、投資で成功する合言葉になるのではないかと思います。
日本株は金曜日の引けを見ても、
配当利回りが5%以上の銘柄やPBRが1倍割れすらしている銘柄がゴロゴロしていました。
これはルックスルー資産を増やす非常に良いタイミングではないかと思います。
ただでさえ割安な銘柄が更に割安なレベルになっているものが非常に多いので、
株のバーゲンセール状態だと千竃は認識しています。
とはいえ指数は乱暴な動きをしているので怖さを感じます。
なのでその怖さをオプション取引で補っていけば良いのではないかと思います。
また今週の投資戦略をする上で非常に重要なニュースがありました。
それは日本政府がマレーシアの国営企業とLNG調達に関する覚書を交わしたことです。
国葬は結局のところ国同士を結びつけた外交となりました。
実際、国葬後は国家レベルでの会談が増えており、
日本のエネルギー問題に関しても必要最低限やれることはやったという形になりました。
また今週の投資スケジュールとしては、
3日月曜日に9月21日・22日に行われた日銀金融政策決定会合の主な意見が公表されます。
ここで出口戦略や円買いの介入、日銀の短観などで
日本のマーケットが一段と強くなるきっかけになり得るかもしれません。
また10月4日には投資の日を控えております。
そして6日木曜日には地域経済報告、所謂さくらレポートが公表されます。
このさくらレポートがインバウンド関連の押し上げ効果にもなりやすいのではないかと思います。
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